的中。



なんなん。

二次会のキャバクラ。


下ネタ三昧。


電マ、ア○ル、生派…


50の親父が下劣な話題を金髪のねーちゃんに
繰り出してげらげら笑って。


くだらん。

高い金を払って、思春期のニキビ面の
中学生みたいな会話をして、何が得られるの?



なんなんこの時間。


しかも俺の隣のねーちゃんも。
「このグループはゲス野郎らだ」と
妙に心得てしまって俺にも下ネタ振ってくる。



いやいやいやいやいや。



見ろ。


人を。




明らかに帰りたがってるやろ!



明らかに線引いてるやろ!


「ゴムはつける派ですか?」
違うんだよ。

そんな野球部の部室みたいな話はどーでも
いいんだよ。



「あれ、眠いの?」


帰りたいんだよ!

消えたいんだよこの悲劇的な夜から!


この駄菓子屋みたいなジャンクな空間
から解放したいんだよ自分を!


てかせめて俺が発した
「子供二人います」
という言葉にひらめいて、育児の話でこいよ。


娘の入院でバタ狂った話とか、
息子のお遊戯会で感動して泣いた話とか、
電車に乗りに行って絆を深めた話とか、
三人目は…とか、

そういう話が一番アツいんだよ。




それとも何かい。

「ちょっと待ってくれたまえよ。
私には二歳の息子とゼロ歳の娘がおり、
今宵この場所では主に自らの育児体験、
失敗談などを貴女と語り合いたいと
思っている。よろしく願いたい。」

とわざわざ自己申告なきゃならないの?



くだらんわ。








…すいません熱くなりすぎました。


少し上から目線になってしまいましたが。

着席してからは90分は逃げられないので。

隣のおねーさんだけはせめて
育児の話とかで僕を助けてもらいたい。



英会話とかスペイン語とか読書とか、
そんな話題なんて求めないから。


せめて「子供がいます」と言ったら
「えー写真見せてください」くらい言って下さい。

そっから広げてください。

そしたら、毎回あなたを指名しますから。

育児の話の続きで、下ネタから逃げ出せるから。

お願いしますよ。

助けてくださいよ。