第3回 「重複組合せは ○ (丸) と | (棒)で考える」

 

例題:3種類の果物(柿,りんご,みかん)から重複を許して10個取る組合せ

            ただし、1個も取らない果物があってもよいとする

 

これは、柿+りんご+みかん=10 となる組合せを考える問題です。

 

この問題を考える時、10個の を  柿、りんご、みかん に割り当てる。

10個を3種類の果物に割り当てる為に |  2本を考える。

そして、10個の と2本の | を並べてみる。

例えば、○  ○  |  ○  ○  ○  ○  ○  |  ○  ○  ○  と並べてみると

これは、柿 2個、りんご 5個、みかん 3個 を取る事を意味する。

こういう組合せが何通りあるかを計算する。

 

10個の と 2個の | を並べるので全部で 12個並べることになる。

その 12個のうち 2個の | の並べる場所を決めると、あとは自動的に 

10個の の場所が決まる。

つまり、組合せ  12C2  となる。(12C= 12C10  としても計算できる)

 

重複組合せの公式は  nH= n+r-1Cr となっているが、これを公式に

当てはめるのではなく、| の並べ方と捉えることによって  12C2  という式で考える

ことができ、理解しやすくなるのである。

 

以上    「重複組合せは ○ (丸) と | (棒)で考える」  でした。