2023 師走のヴィンテージ・デローザライドに参加しました。 Part 3 | CICLI LA BELLEZZAのブログ

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愛するヴィンテージ自転車たちとの生活

師走のヴィンテージ・デローザライド。Part 3では、参加された皆さんの自転車のうち、1980年代の車をご紹介します。

 

80年代前半から、トップチューブ、ダウンチューブ、シートチューブの各々にカラフルなウィング柄が入るようになります。ヘッドマークはシンプルな赤いハートになり、そこにも斜めにウィングが付いています。

中でも、ブルーのフレームにレッドとイエローのウィングが付いたモデルは、当時、デローザがサモンターナ・チームに供給していたことから『サモンターナ・モデル』と呼ばれ、マニアの間で根強い人気がありますが、サモンターナ・モデル以外にも、さまざまなカラーのモデルがありました。

 

こちらは、ご夫婦で参加されたNYさんのご主人のデローザです。80年代前半の車で、シルバーのフレームにブルーとグリーンのウィングがついています。

NYさんご夫婦は、お揃いのシルバーのデローザに乗られていますが、ご主人の車の方が若干年代が古く、チェンステーがシルバーの塗装になっています。

 

シートピラーはスーパーレコードの一本締めタイプで、縦溝にはブルーのペイントが入っています。

ジルベルトゥのチューブラーバッグが素敵ですね。

 

こちらはNYさんの奥様のデローザです。

ご主人の自転車とほぼ同じ仕様ですが、チェンステーがメッキになっている点が異なっています。

 

シートピラーはスーパーレコードの一本締めですが、ご主人の車とは違って、こちらは溝のペイントがイエローですね。このあたり、デローザがどのように色を選んでいたのか、興味のあるところです。

チューブラーバッグはグレーで、夫婦お揃いでも、ちょっとずつ色を変えているところがオシャレです。

 

こちらはGKさんのデローザで、メタリックブラウンのフレームにレッドとイエローのウィングが入っています。年代的にはNYさんの車と同じく80年代前半の車です。

GKさんは身長が高く、日本ではあまり見ない580mmのフレームなので、外国人の車のような印象を受けますね。

 

この車もシートピラーはスーパーレコードの一本締めで、溝のペイントはイエローです。このあたりはウィングのカラーとも合っている感じがします。

 

さて、ここからは人気のサモンターナ・モデルの登場です。

今回も3人の方がサモンターナ・モデルで参加されました。

サモンターナ・モデルには前期型と後期型があり、前期型は82年〜85年頃、後期型は86年〜88年頃に販売されていました。後期型はトップチューブにDE ROSAの文字が入るといったマイナーチェンジがあります。

 

こちらはNJさんのサモンターナ・モデルで、前期型ですね。

バーテープもイエローでコーディネートしています。

シートピラーは、スーパーレコードの一本締めで、縦溝にはイエローのペイントが入っています。

 

こちらは、FMさんのサモンターナ・モデル後期型です。

87年にデローザの工房を訪れて購入されたそうですが、この車は、チェンステーだけでなく、シートステーもメッキされている珍しいモデルで、あまり見たことがない仕様です。このあたり、同じ時代でも、いろいろなバリエーションがあるようですね。

コンポは、90年代半ばのレコードを使っています。

 

シートピラーも90年代のレコードですので、もうエアロパーツになっており、溝などはありません。

トップチューブに、ウーゴ氏のサインが入っていますね。

 

こちらは、FIさんのサモンターナ・モデル後期型です。

チェンステーは塗装で、ウーゴ氏のサインは無く、こちらの方がよく見る仕様です。コンポはCレコの時代になっています。

 

シートピラーもエアロのCレコを使っています。

この車はシートステーキャップのDE ROSAの文字が縦組みになっており、上のFMさんの車より年代が新しいことがわかります。

 

 

KHさんは、35周年記念モデルで参加です。88年の車ですね。

コンポはCレコですが、ダークグレーのアルマイト仕上げでウーゴ氏のサインが刻印されているスペシャル仕様になっています。

 

シートピラーはエアロのCレコではなく、コーラスが使われています。おそらく、Cレコだとピラーの扁平になった部分までフレームに埋まってしまい、シートピンで締められないからではないでしょうか。

オシャレな革製のチューブラーバッグはオーダーメイドだそうです。

 

こちらはMYさんのデローザで、89年頃の車です。

この時代からフレームのデザインが一新され、ウィングのデカールは無くなって、シンプルになり、ヘッドマークも変わっています。

この車は、Cレコではなく、スーパーレコードのコンポを使っているので、クラシカルな印象がありますね。

 

シートピラーは、溝のないレコードです。

このあたりもクラシカルなパーツをうまく使っています。

 

こちらは、ご夫婦で参加のTSさんの奥様の車で、年代的には上のMYさんの車と同時期ですが、コンポはデュラエースで、エアロリムを使うなど、かなり印象の違う車に仕上がっています。

このあたり、オーナーさんの個性が出て、面白いですね。

 

この車のシートピラーは、ヴェロオレンジのもので、ピラーの長さを確保するためにこのピラーになったそうです。

 

Part 3では、90年代以降の車をご紹介します。