デローザの塗装補修に続いて、夏休みにやろうと思っていた課題の二つ目が、久しぶりにラーレーを磨くことです。
最近、ラーレーのメンテをサボっていて、パーツの艶が鈍ってきてしまいました。今回は、時間をかけて細部まで徹底的に磨こうと思います。
猛暑でガレージでの作業ができないので、リビングに自転車を持って来て作業することにします。
まずは柔らかい刷毛でホコリを落とします。
次にフクピカを使って自転車全体を拭き取ります。
以前にもご紹介しましたが、フクピカはフレームもパーツも軽く拭くだけでピカピカになる優れモノです。
特にタイヤのトレッド面がキレイになるのが感動的です。
次にピカールを使って、金属パーツを徹底的に磨きます。
曇っていた金属パーツがピカピカの艶を取り戻しました。
歯ブラシを使うと、手を汚さずに細部まで磨くことができます。
スポークのニップルや、タイヤのバルブもピカールと歯ブラシを使って丁寧に磨きます。
意外にこういう細かいところが、自転車の印象を決めるキーポイントだったりします。
GBの軽合金製バーエンドは、磨き上げるといい味が出て来ます。
目立たないですが、私のお気に入りのパーツです。
真鍮製のヘッドマークは、いい風合いが出ているので、このまま残すか迷いました。
ただ、全体のバランスを見た時に、やはりちょっと磨いたほうがいいと思ったので、ピカールで軽く拭いて艶を出しました。濃淡がついてロゴの輪郭が浮き出てきましたね。ここはピカピカに磨き過ぎないのがポイントです。
最後にリンレイの鏡面カーワックスで仕上げます。
美しく仕上がりました。
このようにピカールで磨いた後にワックスをかけておくと、金属パーツの艶を長期間保つことができます。
ついでにフルメッキのインフレーターもワックスで磨きましょう。
さて、金属パーツを磨き終わったら、次にフレームを磨きます。
今回は、シュアラスターのワックスを使うことにします。
おお、美しい艶が出ました!
自転車の品位がぐっと上がった感じがします。
さて、通常はここまでなのですが、今回は木リムも磨きたいと思います。
木目に詰まった黒い汚れが気になっていました。
床掃除で使うマイペットで拭いてみます。
完全ではありませんが、ある程度汚れが落ちました。
今回はこの程度で良しとしましょう。
家具用のワックスで仕上げます。艶出し効果と、ある程度の表面保護の効果があります。
木リムにワックスをかける時は、ブレーキシューの当たるサイド面を避けるように気をつけないといけません。以前、うっかりサイド面にもワックスを塗ってしまい、ブレーキが効かなくなって、ひどい目にあいました。
最後に、サドルなど革製パーツのメンテもやっておきましょう。
サドルの状態を見ると、程良い潤いを保っていて、問題なさそうです。
今回は、サフィールのビーワックス(蜜蝋入りシューワックス)を軽く塗っておく程度にします。
サドル、バーテープ、ボトルケージ、トーストラップなど、革に美しい艶が出てきました。革は生き物なので、長く使うために、こまめなメンテナンスが大切です。
二日がかりで徹底的な磨きが完了しました。
美しい艶が戻ると、やはり気持ちいいですね。
これで、今年の夏休みの課題にしていたメンテナンス2つを無事に終えることができました。
猛暑はまだまだ続きそうですが、皆さんも健康に気をつけてお過ごしください。