エロイカに向けてチネリ・スーパーコルサの整備 | CICLI LA BELLEZZAのブログ

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愛するヴィンテージ自転車たちとの生活

5月に入って、いよいよエロイカ・ジャパン2023まであと2週間となりました。今回は何に乗って出るか迷っていたのですが、昨年に続き、チネリ・スーパーコルサで出場することにしました。

 

以前このブログでもご紹介しましたが、昨年の冬にカンパのフロント・メカが破損し、さらに交換用のフロント・メカも取り付け時に誤ってバンドを割ってオシャカにしてしまうというダブル・ショックがあって以来、チネリには乗っていませんでした。

先日の関戸橋フリマで、幸運にも同時代のカンパのフロントメカをゲットできたので、それを組み付けて、チネリを整備することにしました。

 

半年間ガレージで眠っていたので、まず、刷毛でホコリを落とすことから始めます。

 

次に金属部分を磨きます。

通常はピカールやカーワックスなどのケミカルを使ってピカピカに仕上げるのですが、このチネリは、そうではなく、道具として経年使用感のある渋いツヤを出すというコンセプトなので、ちょうど機械油の染みたボロ布で拭いたような感じを目指したいと思っています。

 

ということで、使い古しのペーパーウェスを使って磨くことにしました。ペーパーウェスには程良い研磨効果があって、今回の狙いにはピッタリです。しかも部分的に10日前に使ったチェーンオイルが染みていてベストの状態です。

 

まず、フレームのメッキラグを磨きます。

 

真鍮製のヘッドマークを擦ると、輪郭線がキレイに浮かび上がって来ました。塗料はほとんど落ちてしまっていますが、シンプルに真鍮の地金の色だけのヘッドマークも渋くてカッコいいですね。

 

ブレーキやペダルなどの軽合金部分も程良い艶が出て来ます。

 

ヌーヴォレコードのリヤメカは、購入した時から黒い油汚れがこびりついていて、いい使用感が出ています。油の染みたペーパーウェスで軽く磨くと、機械らしい、いい艶が出ました。

 

フィキシングボルトも、ちょっと油を含んでいい感じになりました。

 

黒光りしたニップル、いい味が出ていますね。

 

さて、磨き工程が終わって、ここからが本番です。

 

先日の関戸橋フリマで入手したカンパ・レコードのフロント・メカ。出ベソになる前の1970年頃のモデルで、最初にチネリに付いていたのと同じ物を入手することができました。新品同様の美品なので、敢えて磨かずにこのまま使います。

 

慎重にバンドをネジ止めします。

前回、ここでネジを締めすぎてバンドが割れてしまったことがトラウマになっており、すごく気を使いました。

 

ワイヤーを取り付け、チェンを掛けて、最後にガイドプレートの位置調整をします。作動は良好です!

 

取り付け完了です。

とりあえず、これで何回か乗ってみて微調整していくことにします。

 

久々に正常な姿に戻ったチネリ・スーパーコルサ。

これでエロイカも走れそうです。