チネリ・スーパーコルサの年式は75年製? | CICLI LA BELLEZZAのブログ

CICLI LA BELLEZZAのブログ

愛するヴィンテージ自転車たちとの生活

前回、チネリ・スーパーコルサのパーツアッセンブルについての悩みの話をした後、多くの方からコメントをいただきました。ありがとうございました。

その中で、フレームの特徴から見て、私のチネリは70年代半ばの車ではないかという情報をいただきました。

 

私のフレームはボトルケージが直付けでトップチューブのアウター留めがバンド締めになっているのですが、チネリの場合、ボトルケージの直付けは74年以降、アウター留めの直付けは78年以降だそうです。そうすると、私の車は74年から77年までの車ということになります。私はチネリには詳しくありませんが、たしかに、一般的にロードレーサーのボトルケージ直付けは70年代半ば以降ですので、70年代半ばのフレームと考えるほうが正しいかもしれません。

 

こういう場合、フレームのシリアルナンバーから調べるのが一番正確だと思いますが、残念ながら正確に照合できる資料はありませんでした。ただ、イタリアのCINELLI VINTAGEというサイトによれば、70年代のチネリのシリアルナンバーは、頭の数字が製造年を表している(けっこう例外もあるらしいです。)ということなので、私のシリアルナンバー5324からすると、このフレームは1975年製と推定されます。そうすると上に書いたフレームの特徴とも合致しますね。正確な年式はわかりませんが、少なくとも70年代半ばと考えていいのではないかと思います。

 

 

パーツアッセンブルは60年代から70年代初頭の特徴をもっており、ヌーヴォ・レコードにPATENT-70の刻印がありますので、前のオーナーさんが、75年製のフレームに古い車のパーツを付けたというところかもしれませんね。少し前の時代の雰囲気に合わせて、ヘッドマークも真鍮製のバッヂに付け替えたのでしょう。

 

 

そうだとすると、私も『1970年』という年式の呪縛から解放されて、すごく気が楽になります。60年代後半から70年代前半の大きな枠の中で、私のイメージするチネリの世界観を表現すればいいわけですよね。これで私の悩みは解決です。