↓前記事からの続きです。




「入院になります。」と

先生からお話があった時


先生からも質問がありました。





先生

「お義母さんの状態は

 今すぐ命に関わる状態ではありませんが


 お義母さんは今後

 口から食事ができなくなる

 可能性があります。


 もし口から食事ができなくなったら

 胃ろうをご希望されますか?



 それから…


 ご高齢なので急な心停止などが

 起こる可能性があります。


 その場合は延命処置は

 ご希望されますか?」





夫とはそんな話もよくしていたので



「私たち夫婦は

 胃ろうも延命処置も希望していません。」




…と答えましたが




それ

義妹に確認しなきゃいけない案件。





私が勝手に決定するわけにもいかず



「でも…

 離れて暮らす娘(義妹)がいますので

 確認してからでいいですか?」


…と伝えました。








婆さんが救急車で運ばれて

2時間くらいしてから


夫が子供を連れて

救急病院へやって来ました。





本当は子供にも

婆さんの状態を見せたかったのですが


救急外来は私達意外にも

患者さんやそのご家族の方がおられて

迷惑になりそうなので


治療室へは夫だけ

入ってもらいました。





夫に胃ろうと延命処置の話をすると

「どっちもしない」と言いました。




「でもさ。

 義妹にも確認しなきゃいけないでしょ?


 連絡とってくれる?」




「ああ。また後でね。」




「ああ…後で…」





いやいやいやいや!


私、既に聞かれてますから!



今はメールもLINEもあるんだから

すぐしなきゃダメでしょ!







…これね。


絶対、婆さんの影響。





二言目には「迷惑かけるから」

って言って


何かと隠したがる。





親が入院して

命に関わる事を判断しなきゃいけない時に


実子に連絡するのを「迷惑かかる」って

おかしくない!?





爺さんが亡くなった時に

婆さんは婆実弟に連絡しないで


何故か私と夫が

婆実家を継いでる姪に怒られたことも

記憶に新しいのに。

(↑軽くトラブったらしい)




当時、私はハッキリと


「婆ちゃんの兄弟は

 婆ちゃんから連絡してね。」


…って言ったのに



婆さんはどこへも連絡せず

こっちは大恥をかいたんだぞ!!


忘れたのかい!?夫よっ!






しかし

夫の返事は生返事。




こんなん相手にしていられるか真顔


私、勝手に義妹へLINEしました。






義妹はかなりショックを受けたようで

動揺していましたが


胃ろうも延命も希望しないとのことでした。






そうこうしているうちに

婆さんは病室へ運ばれました。





夫と2人で


入院についての説明や

面会についての説明を受け


その日は帰宅。





帰りの車の中で

気になっていた事を夫に聞きました。




「ねぇ…花子さん(婆実家の姪)に

 連絡しなくていい?」



「まだいいよ。

 容体が安定してからでいい。」




「ふぅーん…」 





またでた。

迷惑かけたくない病。




今までそれが

トラブルの元になってるっていうのに


なんで解らないんだろ。





「じゃあ…入院の保証人は誰に頼む?

 うちの実家?」




「あー…そうか…」



「別にさ、この保証人は実際に迷惑かける

 わけじゃないじゃん。


 だからうちの親でも全然いいけど

 もし、花子さんがそれを後で知ったら

 気分悪くないかな。


 実家の責任を果たそうと

 頑張っている人だから

 花子さんに頼んだ方が

 顔が立つんじゃない?」

 

 


「ああーーー、そうだなぁ。」




結局、婆実家を継いでいる

花子さんに保証人を頼むことにしました。

 





翌日


病院へ行く前に

婆実家の花子さんのところへ。




案の定


「よく聞かせてくれた」と

快く保証人を引き受けてくださいました。





そして

婆さん譲りの「迷惑かけるから思考」を


ガッツリ怒られていましたニヤニヤ







その後。




ドラッグストアで

足りないものを買い足して


再び病院へ。




でも


病室まで行けるのは

1人だけなんです。



病棟に入れるのは

1週間に1回1人だけ。




今後も私が通うので

私が荷物を持って病棟へ行きました。







…1日経って、何か変わってるかな…





しかし

婆さんは私が行っても無反応でした。





宙を見ながら

手は何かを探していて


自分に繋がってる管を触ったり

時々拍手したり。




「婆ちゃーん、来たよー。」


「……」




ただ


何かを探す婆さんの手に

私の手を差し出すと


しばらく握っていました。 






もう…家には戻って来れないな…





この状態から 


意識が戻って

ご飯が食べられるようになるなんて


想像ができなかったです。





胃ろうはしないと決めてるので


ご飯が食べられなければ

そこから死に向かっていくことになります。






もう帰ってこれないかな…






婆さんを見て思いました。




幸せな人生だったのかな。



100か0の両極端な性格で

僻みっぽくて


周りは散々振り回されたけど

本当に辛かったのは

本人だったかもしれないな…








せめて 


命が尽きるまでの間

苦しまないでいてほしいと


本気で思いました。