栗本鉄工所は鍛圧機械やバルブなどを製造する主力の住吉工場(大阪市住之江区)に完成する新本館(写真)に、工場内の事務機能を集約する。機械事業部、バルブ事業部など5事業部を一つの建物内に集め、設計、製造など各部門の横断的な交流を促す。事業継続計画(BCP)対応の狙いもある。10日に完成式を開く。投資額は明らかにしていないが約8億円と見られる。 新本館は鉄筋コンクリート5階建てで1フロア当たりの面積は約1000平方メートル。300人以上が同所で働く予定。4階部分を隣接する研究開発機能のなたまめ茶
研究所と渡り廊下でつなげる。点在する各事業部は、5月の連休明けまでに引っ越しを終える。旧本館は取り壊しを視野に空き家のまま残す方針だ。 新本館の1階は総務と来客スペースで2階から上に化学装置事業部、素形材エンジニアリング事業部、技術開発室などが入居する。4階は機械事業部の設計部隊で、研究開発と建物をつなげて交流を円滑にすることで画期的な製品開発を促す。 一部に発光ダイオード(LED)照明や屋上緑化を導入して環境に配慮したほか、震災時は近隣住人に施設を開放する。5階に災害用のなたまめハミガキ
備品倉庫を置く。