やなぎやサカイヤ壺屋羽衣屋‥‥などと書くと何のお店か?って感じですけれど
この四店とも1950年代後半から1960年半ばぐらいまでの私の思い出のケーキ屋さんなんです!

やなぎやは荻窪にありました
その頃杉並区堀ノ内(今の梅里)に住む祖母の家によく遊びに行っていたのですがその時いつもお持たせのお菓子を買うのがこのやなぎやだったのです

荻窪駅のすぐ近く青梅街道に面して野村証券の辺りだったように記憶しています

そこでいつも私が選ぶのはモンブラン!
自由が丘モンブランではもっと以前からモンブランケーキを作っていましたが私にとっての初モンブランはこのやなぎやのモンブランです

銀紙に包まれたモンブランはやや大振りで(小さな私に大きく感じたのかもしれませんが)栗と生クリームとの相性抜群でそれはそれは美味しく私の大好物でした

と言ってもケーキの種類はショートケーキ、シュークリーム、サバランとあと少しぐらいだったような気がします

現在のように宝石箱をひっくり返したような煌びやかなケーキの数々が並ぶという訳ではないですがそれでもケーキ屋さんというのはいつの時代でも何故か楽しい場所です

それにしてもあの当時ケーキの定番だったサバラン最近あまり見かけませんね‥
私は洋酒に浸った感じがあまり好きではなくというよりも「このケーキはお酒を使っているからciciちゃんは食べてはいけないのよ」と言われていたのでウィスキーボンボンと共に大人のお菓子という認識でしたね

サバランは消えてもモンブランはますます発展の一途を辿りあのやなぎやのモンブランよりは小ぶりで上品ですが現在でもどこのケーキ屋さんにもあります

和栗だの紫芋だのと種類も豊富でとってもオシャレ
相変わらずモンブラン好きの私にとっては嬉しい限りです


一方サカイヤは私の住んでいた杉並中野辺りにたくさんあったお菓子屋さんです
ケーキ屋というよりは和菓子屋さんに近いイメージでバームクーヘンやローズサブレなどいわゆる日持ちのするお菓子を売っていた庶民的なお店でした

母はそのようなお菓子は銀座「ウエスト」や「クローバー」「コロンバン」などで購入していたので頂き物がサカイヤのお菓子だったりすると「な~んだサカイヤさんですか‥」といった感じで‥本当に失礼な母でした

このサカイヤは喫茶店を併設している店舗が多く私の住んでいた私鉄の駅前にもあって何かの折に何度か入ったことがあるのですが母と一緒だったにも拘らず地元で喫茶店に入るという事にちょっと気まづさを感じながらプリンアラモードやらフルーツパフェを食べていた思い出があります

このサカイヤもいつの間に姿を消してしまいました

この二店は地元のお店で決して高級店ではないのですが不思議と懐かしく思い出します

私たち家族は1960年代半ばに父の転勤に伴って兵庫県西宮市に引っ越しました
阪急夙川に何年か住むことになるのですがこの夙川での日々は素晴らしいものでした
色々素晴らしい思い出はあるのですがここではケーキの思い出を

当時夙川駅前には壺屋と羽衣屋という二店のケーキ屋さんがありました
羽衣屋ももともとは和菓子屋さんだったらしいのですが私にとってはケーキ屋さんそのもの
一方壺屋のほうはかなり和菓子屋テイストだったような気がします

相変わらず買い物好きな母は毎日と言っていい程どちらかのケーキを買ってくるのです
私が学校から帰るとほぼ毎日ケーキがあるという状態しかも母は昔から頭数の二倍のケーキを買うのが当たり前と思っていた人なので私たち姉妹は毎日二個以上のケーキを食べていたことになります
今思うと恐ろしいですが現在のように飽食を経て原点に帰るなどという感覚はなかったので仕方ないですね


それらのケーキの中から早速私にお気に入りが出来ます
名前は覚えていないのですが羽衣屋の
ケーキで大きく言えばエクレアなんです
ただシュー皮が直径3.4センチ長さ10cmぐらいの筒状になっていて中にバナナと生クリームとカスタードクリームが入っています
シュー皮の外側は半分ぐらいまでチョコレートがかかっていてその上に刻んだナッツが乗っていたと思います

バナナと生クリームとカスタードクリームとチョコレートとナッツこのコラボレーションは最強です

その後アメリカンタイプのケーキやパイなどが登場しそれらの組み合わせは当たり前のようになりましたが当時は本当に衝撃的な美味しさでした

本当に毎日食べてましたね

壺屋のケーキはどちらかというとバタークリームっぽくて
バタークリームも今となっては一周回って又新鮮な感じがしてそれはそれで美味しいのですが当時の私たち家族にとっては羽衣屋に比べるとちょっと新しさに欠けていたといったイメージでした
でも母は羽衣屋のケーキを3日ぐらい買うと間に壺屋を挟んでいたように思います


最近何十年ぶりかで夙川を訪れてみたのですが駅前もすっかり変わってしまっていて当時の面影はなかったですね
もちろん二つのケーキ屋さんもありません
私が壺屋のあった場所ではないかと思うところは千鳥屋という和菓子屋さんになっていました
記憶違いでなければ‥

羽衣屋さんはヘキセンハウス羽衣屋として門戸厄神などに店舗を構えているそうです
あの私が夢中になったケーキはもうないかもしれませんが一度訪ねてみたいです










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