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今回ワイナリー巡りでご紹介するのは世界的に有名な赤ワイン
サッシカイアやオルネライア、マッセートなどを産するボルゲリ村
ボルゲリ村はトスカーナの西の海岸線リヴォルノ県にある
カスタネート・カルドゥッチ市にあります。
人口はわずか157人という本当に小さな村です。
ボルゲリに着く頃あの有名な大きな糸杉の並木が導いてくれます。
村は城壁に囲まれたそれはそれは小さなものですが、その村の周辺に
世界に名だたるワインを生産するテヌータ・サン・グイド、オルネライアなどのワイナリーが
軒を連ねます。
従来まではトスカーナと言えばサンジョベーゼを主体とするブルネッロ、ヴィーノ・ノビレ、
キャンティなどが主流でした。
ただボルゲリの土壌は砂や石灰質からできていて
その海洋性の温暖な気候の影響からカベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、メルロー
などの外来品種の栽培も可能となりました。
ここでは通称ワイン法と呼ばれる法律の枠組にとらえられないワインが造られ始め
非常に高品質で世界的に通用するワインが出始めたことから
その後法律が後追いする形でボルゲリDOCなどの基準が設けられました。
一説によるとボルゲリの領主だったゲラルデスカ家の侯爵が
「こんな田舎臭いワイン(サンジョベーゼ種のワイン)は嫌いだ」と
ボルドーのシャトーから手に入れたカベルネソーヴィニヨンの穂木を植え
自分や家族友人のために造り始めたところからサッシカイアが生まれたとも聞きます。
そしてアンティノリのエノロゴ(醸造責任者)とボルドー大学の教授の力添えで
現在のサッシカイアの形にもっていき1968年にファーストヴィンテージを世に
送り出します。
また跡継ぎが途絶えたゲラルデスカ家の後の当主の娘があのトスカーナの
名門貴族アンティノリ家に嫁いだことからサッシカイアのマーケティングは
アンティノリ家が担当し世界に旋風を巻き起こしたのでした。
今ではイタリアワインの中でも最も高価なワインの一つとされる
スーパータスカンのワインたち。
私事ですが実は過去にブラインドのテイスティングがありかなりの種類のワインを味わう
機会に恵まれたのですが、私が一番と思ったのが
「サッシカイア」と「シャトーマルゴー」
いやいや「サッシカイア」びっくりするほど本当に美味しかったです。
サッシカイアのテヌータ・サン・グイドではランチをとりながらサッシカイアを
味わうこともできますし、ボトルには手が届かなくても
テイスティング(有料)で最高級ワインたちを味わうことも可能です。
チャオトスカーナではボルゲリツアーもご案内しています。
詳しくはお問合せください ➡ Ciao Toscana
今回ご案内するのはイタリア半島の真ん中ウンブリア州にあるオルヴィエートという町です。
オルヴィエートはウンブリア州でも南西部に位置しローマのあるラッツィオ州との
州境に近い所にあります。
イタリア半島を南北に走る高速道路A1を走っているとフィレンツェとローマの間に
突然丘の上にひときわ目立つドゥオーモのシルエットが見えます。
そこが丘の上に造られた要塞都市オルヴィエート。
他の中部イタリアの都市と同じく古くはエトルリア人が住んでいましたが
紀元前280年にはローマに攻め落とされたました。
そして13~14世紀にはローマ法王の最後の砦、隠れ里としても一時代を築きます。
中世の面影が残る小道を歩いていくると丘の上にあることすら忘れてしまいますが
突然に視界に下界の平野が開けるとこの町のドラマチックな構造を思い出します。
そしてなんと言っても最大の見どころはロマネスク・ゴシック建築の宝石と呼ばれる
ドゥオーモ(大聖堂)。時間帯によっては太陽光をうけてファザードのモザイクが
キラキラと輝きを放ちます。
中に入るとルカ・シニョレッリの代表作「最後の審判」をはじめとする数々のフレスコ画
があります。
凝灰岩でできた自然の城壁に囲まれた丘の上のこの町へはフニコラーレと呼ばれる
ケーブルカーで上がっていくのも楽しみのひとつ。
さほど大きくない町なのでのんびり散策されるにはぴったりです。
チャオトスカーナではこちらオルヴィエートのツアーもご案内しています。
ご希望の方にはチビタ・ディ・バーニョレッジョとの組み合わせも可能です。
お問合せはこちらまで → チャオ・トスカーナ
今回ご紹介しますのはモンタルチーノにある小さなワイナリー
仲良しファミリーの家族経営のワイナリーです。
私が信頼するワイナリー勤務の友人お勧めのワイナリーでもあります。
ワイナリーに到着するとまず目に入るのは養蜂の箱
こちらのワイナリーでは蜂蜜もつくられています。
案内してくれたのはイケメンの息子さん。斜面の葡萄畑の横を降りていきながら
そこに建てられた近代的な建物の中に入っていきます。
葡萄は完全オーガニックの栽培だそうです。
トータル3,5ヘクタールのさほど大きくない葡萄畑は北西向き斜面、南向き斜面と
いくつかに分かれているそうです。
標高250mの南向き斜面で栽培される葡萄は非常に華やかで
高アルコールを含むもので、また標高450mにある葡萄畑からは
非常に香りが強く酸が弱めのものがつくられます。
それらの葡萄をミックスして造られるブルネッロはとてもバランスのいい
力強いブルネッロでした。
そして収穫した中でも最高の葡萄で造られるブルネッロ・ディ・モンタルチーノは
こちらのワイナリーの壁画にも描かれている「しまうま」のエチケットが用いられています。
ワイナリーにも直売所はありますが、モンタルチーノの街中にも
こちらの「お父さん」がやっているお店があります。
余談ですがモンタルチーノはワインもさることながら蜂蜜もとても有名です。
こちらのお店では珍しい種類の蜂蜜もおいてありそれぞれ味見もできます。
アミューズと前菜
アミューズはイタリアでは新年に頂くレンズ豆とザンポーネ
ザンポーネは豚の足に色々と詰め物をしたものです。
飲み物はシャンパーニュ
前菜は鳩のパテと菜の花のような野菜のムース
セコンド(メイン)は魚と肉の2品
お魚はタラ、お肉は猪でした
タラはイタリア語でバッカラと呼ばれますがこちらの地方ではよく食されます。
タラの下にはひよこ豆のペーストがしかれています。
そしてトスカーナでもこちらの地方はジビエが有名ですが
特に猪はラグーなどでもよく登場します。
今宵の猪は煮込み。柔らかくほどよく猪の香りを残し煮込んでありました。
ソースはロッソ・ディ・モンタルチーノを使ったもの。
やはりこの地方の銘酒ですね。
セコンドではキャンティクラシコリゼルヴァがサーブされました。
お待ちかねのドルチェ(デザート)はオレンジとレモンのセミフレッド
これ美味しかった~~~
アーモンドビスケットも勿論手作りです。
横にあるのはババ。こちらもとっても美味しかったです。
そしてデザートワインはマルサラ酒でした。
そして皆でカウントダウンしながらオーナーシェフの Walter さんが
スプマンテのマグナムボトルをポーーーーンと開栓