はじめに
2014年に都内某所(23区西部)に一戸建ての家を新築しました。注文住宅は「間取り・設計」が難しくもあり楽しみな点でもあります。
建ててから時間が経ってしまいましたが、今も良かったと思える点を、これから建てる方に紹介していこうと思います。

物件概要

都区内の20坪余りの小さな土地に、二階建ての木造注文住宅。西側が道路に面しており、東西に長い長方形。共働き夫婦と保育園(当時)の子ども一人の三人暮らし。もちろん家を建てるのは初めて。

コンテンツ
間取り・設計のポイントは動線です。
次の3つの点について、記事を書きます。


1)広めの階段幅
2)横長の玄関(長めの上がりがまち)
3)「着替えと洗濯物の動線」に合わせた間取り


1)広めの階段幅
 

二階から下を見たところ。この直線部の幅が 95 cm 。 

下はメジャーを当てたところ。

 

 

階段の幅が、直線部で95 cm あります。L字型に曲がったあとの、1階寄りの4段ほどの直線部は 100 cm 幅です。

(標準的な階段の幅はわかりませんが、法律上 75 cm 以上らしい。)


階段と言えば、一段の高さ(蹴上:けあげ、けあがり)や奥行(踏面:ふみづら)が話題になりやすいですが、幅を広げることにしました。勾配も多少余裕を持たせてあります。


小さな家の間取りでは、なんとかして部屋の広さを確保したり、収納を確保したりと考えるので、階段は最小限になりがちです。建売り物件をいくつか見学したときに、階段がえらく狭いことが気になっていました。


そこで、わが家は階段の幅を広げることにしました。キッチンとリビングダイニングを二階にしたので、階段を動線の「幹線」と位置づけたのです。通行量が多い道路は幅が広いですよね。窮屈さがないだけで、とても快適です。この幅だと大人二人がラクにすれ違うことができます。子どもが小さいうちは、手をつないで並んで上り下りしていました。


設計段階では、妻も工務店の方も「意味がわからん」という反応でしたが、今ではとても高く評価してくれています。
 

おまけに、引っ越しの時の家具の運び込みが楽です。わが家の階段は下の方で90度以上曲がっていますが、冷蔵庫を通すことができました。
 

ちなみに、もっと幅を広げるのもありだと思いますが、手すりを両側につけることになるかもしれません。わが家は片側だけです。


良かった点 1) とくに二階リビングの家では、階段を動線の中の「幹線」と位置付けて、幅を広めにする