間取り・設計のポイントは動線です。
 

前回は、1階と2階を結ぶ階段を動線の中の幹線と位置づけて、太くした話をしました。

 

今回は、横長の玄関(長めの上がりがまち)です。

 

小さな家なので、玄関も大きくはできません。
その中で、靴の収納棚や土間収納などを確保しようとするのはなかなか難問です。
わが家では、上がりがまちが長くなるようなレイアウトにしました

タタキの面積は広くありません。玄関ドアに対して横長のタタキにして、上がりがまちが長くなるようにしました。

上がりがまちが長ければ、三人が同時に靴を履いて、出かける準備ができます。つまり、玄関から出入りする動線のうち、時間のかかる「靴を履く、脱ぐ」というタイミングで、複数人の動線を分散することができます。


こうしようと思ったきっかけは、知り合いのマンションを訪ねたときの経験です。玄関のタタキが広めで、確かに印象は良かったのですが、その割に上がりがまちが狭く、二人が出入りするには、順番に脱ぐ必要がありました。

良かった点 2) 玄関は上がりがまちを長くすると、靴を脱ぎ履きをするときに混雑しない