東京研修旅行 | 太陽と月と木々のささやき

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三年ぶりの東京は、やっぱりおもちゃ箱のようなワクワク感が止まらない!

 

今回の宿泊先は新宿。

都庁が近くて中央公園近くにパン屋さんもある。地下鉄大江戸線駅まで徒歩7分、新宿駅南口も同じくらいで行ける抜群の立地!そういえば子供の住んでる所から歩いて20分くらいなんだとか・・・どうりで毎晩来るわけだ!きっと、これから先、定宿になりそうです。

 

今回は研修!!

展覧会に美術館、歴史的建造物と予定満載。5日間フルにアクティブに動いて、人に会って美味しいものを、たらふく食べて大満足の旅でした。

 

【SOMPO美術館:ゴッホ】

静物画を中心に若い頃の作品に出合う。色調がどんどん変化し筆運びも変わって行き、やっとたどり着いた境地が「アイリス」や「ひまわり」なんだろうな~。タッチの粗さはあれど、何故生きているうちに売れなかったんだろう~って、つい思ってしまいます。

   

 

赤いお花の絵は、ちょっとお気に入りになりました。

本当にテオさんのお陰で、世の中に認知されて・・・よかった!

 

【サンローラン回顧展】

国立新美術館で開催されているんですが、当日は朝から雨。

静かな六本木の街を眺めながら訪ねるなんてね~。気持ちよかったですよ!早めに到着したらスタッフさんが「雨の中ありがとうございます。展示は10時からですがロビーを開放していますので、どうぞ中でお待ちください」と声を掛けて下さり、暖かいロビーでしばし待つことができて有難かったです。

そんな日にもかかわらず朝から50人以上が並び、展示会場へ~

服飾関係者も多いようで、皆さん一点一点じっくりと作品を堪能していました。トルソーは台上に設置されていたので、下から覗いて裏の仕立てやら裏地の処理やら始末やら迄じっくりと観察できました。中にはメモを取りながら回っている方々も!なにかひとつでも掴んで行こう~っていう皆様の意志を感じました。

 

 

総ビーズの名画シリーズ。サンローランのデザインを忠実に再現するビーズ職人たちの綿密で繊細な手仕事。オートクチュールは分業制。各プロフェッショナルなアトリエが技を競います。勿論取り組んだアトリエも明記されています。私の知っているルサージュのレースもありました。もう、その見事さにうっとり~です。次はサンローランの名をスターダムに押し上げたモンドリアンルック。本来はこれも名画のディテールなんですよね。

バックスタイルを初めて見ました!

アームホールの前カーブはスクエアでした。実は色違いもあったのです。配色のバランスが見事!

 

見やすく分かりやすい展示でした。画像が取れない逸品は、ひとつひとつにデザイン画・生地サンプル・ポイント指示(フランス語なんで全く読めませんが)があり、作品の細部にまでこだわる姿勢を感じました。

『ファッションは狂気に満ちているが、スタイルは永遠』

サンローランの言葉ですが、なるほど~今のスタイルの原型はほぼ、ここにありました!

 

【上野の森美術館:モネ】

今回のテーマは連作。

同じモチーフを、時を変えて季節を変えて気候を変えて描き続ける。画家のたゆまぬ探求心と忍耐がなきゃ出来ないだろうな~と素直に感嘆します。そんな中で光を捉え、水に映る景色に目線を変えて画家もまた進化を遂げるんですね~。ほんとうに奥深い展示でした。

この絵以降、水に映り込む景色をより明確に繊細に描いていきます。名画「すいれん」はその先にあるものなんでしょうね。

 

 

三枚の連作。朝もやの中浮かび上がる橋、夕日を浴びて浮かび上がり橋・・・おなじ構図なのに時間軸の違いで情景も印象も雰囲気までもが、がらりと変わる!他にも違う季節に描いた畑の積みわらの連作など、興味深い作品が多く出品されていました。入口はお客様でごったがえし大盛況でした。

 

【両国:葛飾北斎美術館】

 

なんと近代的な建物でしょう!もっと古い日本家屋的なものを想像してたので「え?これがそうなの?」ってカンジでした。

 

   

北斎は勿論浮世絵の大家ですが、じつは漫画の祖!

館内に実際に読むことが出来る、漫画(もちろんレプリカですが~)があるんですよ。

絵のタッチやコマ割り、動きの楽しさや表情の豊かさ・・・何故、日本の漫画がこんなにも素晴らしいのか?のヒントはここにある!んじゃないかな~。江戸時代から人々は漫画を読んでいたのですね。そのDNAが綿々と繋がって今の漫画に行き着くんだろうな。物凄い作品数ですが、同じ構図を何度も何度も描いています。

 

この美術館では、ワークショップも積極的に開催されています。私が訪ねた日は、大きなダンボールを使ってお相撲さんを型抜きしていました。きっと、みんなで「はっけよ~い」ってやるんでしょうね。構図を拝借して自由に色付けする「北斎さんとコラボ」なども・・・前に尋ねたスペインのミロ美術館を思い出しました。

こうやって、絵画の楽しさや造形作りの面白さを学べたら感性豊かになるだろうな~ふふっ♪

 

【湯島:旧岩崎邸庭園】

 

これ・・・東京23区内にある洋館です。

三菱三代目社長、岩崎久彌の本邸です。完成は明治29年、デザインは鹿鳴館やニコライ堂を設計したジョサイア・コンドル。

当時の敷地は1万5000坪、こんな建物が20棟もあったのだとか・・・今は1/3の敷地になり、洋館・ビリヤード施設・和館の3棟が重要文化財として管理されています。うっとりするような細部の造り、独特の壁紙は『金唐革紙』と呼ばれ、見た目はまるでベルサイユ宮殿の内装のようですが、和紙に金・銀を塗り込んで模様付けするという日本で開発された技法なんだそうです。柱や梁の際の複雑なカーブにフィットさせるためにコードで目地打ちするように和紙を抑えてあります。もちろん各部屋の壁紙に色を合わせているので、とっても上品な設えです。

  

まるでアーリーアメリカ?な雰囲気の撞球室(ビリヤード場)。建物手前の四角い池のようなものは、明り取りの窓です。つまりここには地下室があるんです。様々な交渉事や計画が話し合われたのかな~。洋館からも地下道でつながっているのだとか・・・国を動かす事業家は、様々な配慮を必要をするのでしょうね~。

  

同じ建物じゃないみたいですが、この和館も繋がっています。庭園を見渡すと本当に気持ちいいです。こんなことろで、くつろいでいたのでしょうかね?お庭に出て眺めると、何故か違和感がないんですよね~。不思議な景観ではありますが、静かで穏やかな雰囲気を感じます。

 

これぞ、まさに出かけて行かなきゃ会えないモノたちです。

東京は本当にあちこちのに魅力的は建物があり、素晴らしい美術館もたくさんあります。

コロナ禍を経て久しぶりに東京に行きましたが、確かに無くなっているものもたくさんあった。でも、どの場面でも出会う人達や行き会う人達が、みなさま本当に優しくて親切で温かくて・・・毎日それだけで感動でした。今日も生きてる事に、それぞれの境地で感謝して出来ることを精一杯務める~そんな皆さんの意志も感じました。お陰で、計画した全てのスポットが堪能できました。

やっぱり、東京には定期的に行きたい!

感じた事、学んだことを暮らしに仕事に活かして行きたい!

 

お客様の御好意もあって、有難い研修の旅となりました。

感謝申し上げます!