こんにちは、
龍妃花 です![]()
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この物語 「十三の龍の封印を解く」 は、
なおこと龍たちが紡ぐ 神秘的な冒険譚 。
静かにページをめくりながら、
古の記憶 に耳を澄ませてください。
さあ、物語の扉が開かれます——
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第Ⅰ章 第1話 十三の龍の封印を解く~白龍の封印 運命の始まり~ | 龍妃花
最終話
封印が解かれた瞬間、龍は咆哮を上げ、荒れ狂った。
天地が震えた。
だが、その混乱の中で、龍はじっと翡翠を見つめていた。
その瞳には、怒りだけではない、何か別の感情が宿っていた。
数千年、、いや数万年もの間、鎖に縛られ、
動くことさえ許されなかった龍は、荒れ狂うように空へと舞い上がる。
その翼が生み出す風は嵐となり、大地を揺るがした。
だが――その咆哮の奥にあるのは、ただの怒りではなかった。
喪失の痛み。
縛られ続けた魂の悲鳴。
仲間を救えなかった悔恨。
翠龍は震えるように、己の身を抱きしめる。
それは、長い眠りの果てに過去を受け入れようとする仕草のようだった。
「私は……思い出した」
翡翠は、胸の奥でざわめく記憶をたどる。
彼女は知っていた。
ここに眠る龍たちが、 かつてレムリアの守護者だったことを。
「レムリア……」
翡翠の唇から、無意識にその名がこぼれる。
白龍が静かに降り立つ。 翠龍の隣に並び、天を仰いだ。
「ようやく揃ったな」
白龍の低く響く声が、大地に共鳴する。
「まだ終わりではない…… 私たちは、残る11の封印を解かなければならない」
その言葉に、 翡翠は静かに頷いた。
「なおこ、行こう。 次の封印へ……」
翠龍と白龍が羽ばたく。
彼らの向かう先——それは沈みし楽園、レムリア。
翡翠は感じていた。
遠く、地の底から響く鼓動を。
炎のように燃え、時を超えて今もなお嘆く声を。
紅蓮の残滓——
それは、深く封じられた「赤龍」の嘆き。
風が熱を孕む。
どこかで、誰かが呼んでいる。
その声は、なおこの記憶の奥に埋もれた、古い夢に似ていた。
——炎の記憶。
⚡ 封印された十一の龍たちが、彼らを待っている。 ⚡
そして——新たな旅が、今始まる。
🐉 「十三の龍の封印を解く」~緑龍 翠龍の封印解除~——完。
次章『紅蓮の焔(ほむら) 赤龍の章』へ続く——
**――千年の時を超え、今、龍たちは再び飛び立つ。
その先に待つ未来は、誰にも分からない。
けれど、一つだけ確かなことがある。
「物語は、まだ終わらない」
次なる封印の先で、彼らは何を見つけるのか。
それは、読者であるあなたと共に歩む未来の中に――。
龍妃花 ミカ![]()


