思いつきだけで、特に先のこと考えずに
ブログ限定の連載を不定期に更新していきます。
タイトルは
スガシカオさんの曲からお借りしてます。
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「お世話になります」
日曜日の朝、と言っても昼頃
ユノが眠い目をこすりながらリビングへ下りると
両親の隣に一人の男。
「今日から暫くよろしくね」
「は?何が?」
「この子」
「この子って‥どういうこと?」
何の説明もなしで
寝起きにそんなこと言われても訳が分からなかった。
けれど両親も男でさえも
そんなユノをキョトンとした目で見てくる。
「ユノ?」
「何」
「あなた覚えてないの?」
「何が」
全く見当もつかないユノを見て、
母は小さく溜め息をつき
「あんなに仲が良かったのに」
そう呟いた。
「昔お隣に住んでたジュンスくんの従兄のジェジュンくん。
夏休みとか年に数回遊びに来てて
あなたとも毎年遊んでたじゃない」
母のその言葉にユノは記憶を巡らせる。
小学生の頃、確かに誰かがジュンスの家に来ていて
俺もよく一緒になって遊んでいた気がする。
だけど、こんな容姿だったっけ?
「昔はもっとぽっちゃりしてましたから」
ジェジュンがユノの母に向かって
そう苦笑いしながら話しかけた。
「まだ幼かったからね。でも相変わらず可愛いわよ?」
「そんなことないですよ。
ユノくん、突然ごめんね。
夏休みの間、こっちの研究所と合同で進めることになってジュンスを頼ろうとしたんだけど
そういえば引っ越してたからさ。
そしたら、お母様に掛け合ってくれたみたいで」
ユノの記憶とは当てはまらない
柔らかいがどこか人を寄せ付けない笑顔で
ジェジュンは困ったようにそう言った。
「まあ、俺は大丈夫だけど」
「ありがとう」
「あなたの部屋の隣使ってもらうから宜しくね」
「ああ」
「宜しくお願いします」
社会人2年目、
どうせもう夏休みなんかないし
ほとんど家には寝に帰ってくるくらいなので
ユノはその時、特に深くは考えていなかった。
だけどその年の夏は猛暑日が続き、
その2ヶ月近く、2人は暑さにやられてしまうように
その熱を持ったまま毎日を過ごすことになる。