親も捨てて、仕事もやめる。
という間違った決断をし、家を出る計画が始まりました。
家出をすると決めてからのP君は毎日笑顔。
これで私が完全にP君のものになると思ったのでしょう。
私の周りのすべてのもの、親、友達、学校、仕事を嫌い、
外界から完全にシャットアウトするのに、
「家出」とはP君にとって最高の結論だったのではないかと思います。
この頃の私は今思えば本当にP君の信者でした。
P君が言うことはすべて正しいと信じていたので、
家族は完全に私の敵なのだと思い込んでいましたので、
家族を捨てるということになにも疑問を持ちませんでした。
そして家出は1回目の別れの約3ヶ月後のある週末に決行されました。
わずかながら仕事で稼いだ給料を全額銀行から下ろし、
最小限の荷物とともにタクシーに乗り込み、
予め契約しておいたアパートへと向かいました。
家族には置手紙だけを残して、、
これでもうなにも邪魔されるものはなくなったので、
P君に怒られるタネは完全になくなったと安心し、
ふたりの世界にどっぷりとつかっていました。
しかし1ヶ月もして落ち着いてくると、
実際これから先どうやって生きていくのか、
という不安がおそってくるようになりました。(当たり前)
毎日朝から晩までバイトして、
高校も中退同然で辞め、夢も諦め、
頼れる家族ももういない。
なのにP君は変わらず高校に通い、家族もいて、私もそばにいる。
どうして私ばかりがこんな犠牲を払わなければいけないのかという気持ちが出てき、
家族を恋しくなる時間が増えていきました。
しかしそんな事をまさかP君に相談できるはずもなく、
P君が予定のある1日に、P君にはもちろん内緒で
1日だけ家族のもとに帰ってしまったのです、、
家に戻ると家族は大騒ぎでしたが、
久しぶりの家族の時間という事もあり比較的穏やかな1日を過ごしました。
一度家に戻った以上、もちろんアパートに帰る事については許されなかったのですが、
隙を見て家を飛び出し、またP君のもとへ帰りました。
P君は私が家族のもとに帰っていたなど夢にも思わずに、
もし言ってしまえば絶対に怒られるのは分かっていたので、
完全にウソをつき通しました。
アパートに戻ってからはまたバイトとP君の相手で忙しい日々に戻りました。
そんな生活が3ヶ月ほど続いたある日。
いつものようにバイト先へ向かうと、
バイト先になんと両親の姿が、、
有無を言わさず車に乗せられ、
あっけなく3ヶ月の家出劇は終了しました。
つづく
