医学部の後期試験

国公立医学部の後期入試はなかなか曲者です
多彩な人材を取るという名のもとに行われているようですが・・・

 

私の時つまり30数年前

国立医学部はほぼ一発勝負
推薦ももちろん地域枠も

前期も後期もありません
受験機会は一度だけ それが普通でした

 

私の持論をあえて言わせてもらうと
後期は廃止して前期一本にするべきだと思います
多彩な人材は

推薦とかAOとかで前もって合格させればいい

 

後期入試は結局前期で受からなかった人が

やむを得ず受けるところで

ある意味全員が第2志望以下なのです


志望校に落ちたから

仕方なく後期入試を受けるのです

 

入試も医学部の場合、センター重視のところが多く

前期で難関校に受からなかった受験生の受け皿になっています


だから後期で受かる子はいわゆる冷めたというか

モチベがいまいち・・・

 

何を隠そう、我が家は次男、三男が後期入試合格組です


後期の受験校の選び方なんて前期以上にいい加減

 

次男は現役男子が有利らしいから
三男に至っては、ほかに受けられるところがないから

 

次男もD大はまったく頭にありませんでしたから

前期が終わって、さらに言うと
A大に落ちた後であわてて受験校について調べ

面接でなんていうか考えて

 

でもD県の地域医療も医療情勢も、D大の特色も何も知りません

 

面接で
どうして本学を志望したんですか?
と聞かれたらどうしようって悩んでいたので

 

間違っても、以前からあこがれてましたとか、貴校の教育方針に感銘を受けて
なんて嘘言ったらだめだよ

 

後期を受けてる時点でそうじゃないことがバレバレなんだから
せめて
後期で受験できる中では貴校が一番自分に向いていると思いました」
ぐらいにしときなさい

 

とアドバイスしました

 

面接200 小論文100 センター700
これが後期の配点です

 

差のつきようがありません

 

駿台の医学部受験の資料
かなり詳しく
前年の模試の偏差値ごとの合否

実際のセンターの素点での合否などが大学別にまとめられた相当膨大な資料です

 

夏以降駿台の説明会などに行くともらえます
内部生でなくても、模試など一度でも受けたことがあれば申し込めます


これは、一見の価値あり
私が駿台で一番役に立ったのは講義ではなくこの資料だと思っています

 

その資料によると
前年のセンター得点によるD大後期入試の合格状況は

 

次男の得点率88%より上つまり89%では1~2名を除き全員合格
次男より下の87%より下では逆に2~3人しか合格していないという
完全なセンターで決まる試験
逆転はほぼ不可能です

 

次男はと言うと
試験が終わって小論文はけっこう難しかったと言い
面接では

D大学の志望理由も、地域医療も何にも聞かれなかったよ~

とのこと

 

まあ、どうせみんな考えずに受けてるんだし

D大の先生も聞いても無駄だと思ったのでしょう

 

ただ、卒業後D県に残るつもりはあるかとは必ず聞かれます
嘘でも、「6年間の間にしっかり考えます」 ぐらいは言っておきましょう

 

それにしても、自分の子が後期で受かっておいてなんですが・・・
医学部の後期入試って意味あるのかな~~

 

以下 河合塾の資料から

国公立で後期日程のある大学一覧(2021年)

大学名 定員 試験科目
旭川医科大学 8名 英語、共通テスト、個人面接
秋田大学 20名 小論文、面接、共通テスト
山形大学 15名 面接、共通テスト
千葉大学 20名 個別学力試験、共通テスト、面接
東京医科歯科大学 10名 小論文、個人面接、共通テスト
山梨大学 90名 個別学力試験、面接、共通テスト
富山大学 20名 小論文、面接、共通テスト
福井大学 25名 小論文、面接、共通テスト
岐阜大学 25名 個別学力試験、面接、小論文、共通テスト
浜松医科大学 15名 小論文、面接、共通テスト
名古屋大学 5名 面接、共通テスト
三重大学 10名 小論文、面接、共通テスト
奈良県立医科大学 53名 個別学力試験、面接、共通テスト
山口大学 10名 小論文、面接、共通テスト
香川大学 20名 小論文、面接、共通テスト
愛媛大学 25名 総合問題、面接、共通テスト
佐賀大学 10名 面接、共通テスト
宮崎大学 20名 理科(化)、英語、面接、共通テスト
鹿児島大学 23名 小論文、面接、共通テスト
琉球大学 25名 小論文、面接、共通テスト
 

名古屋大学医学部の後期試験は地域枠であり、出願条件として高校が愛知県内であるか、もしくは保護者が愛知県在住であることが挙げられていますので注意してください。

 

2020年度入試では上記の大学に加え、香川大学、愛媛大学の医学部で後期試験が行われていましたが、両校とも2021年度入試からは後期試験の廃止を決定しています。

 

いっぽう、山梨大学や奈良県立医科大学のように後期入試に比重を置いている大学があるのも事実。

特に、山梨大学医学部は前期日程の入試を実施ておらず、後期しかない珍しい大学です。

 

後期の場合は、小論文と面接並びに共通テストだけの医学部も多いですが、この場合は共通テストの得点が非常に重要となってきます。

 

こちらは代ゼミ ↓

国公立後期の配点比率
 

2次でも勝負ができるのは
千葉 山梨 岐阜 奈良 の4校だけ

合格が狙えるボーダーはどれくらい?

国公立大学医学部医学科の後期日程ボーダー

大学名 センター試験得点率
東京医科歯科大学 95% アップ
千葉大学 92%
岐阜大学 90%
名古屋大学 90%
山形大学 90%
山梨大学 89%
奈良県立医科大学 89%
山口大学 89%
愛媛大学 88%
富山大学 88%
三重大学 88%
旭川医科大学 88%
福井大学 88%
香川大学 88%
鹿児島大学 88%
秋田大学 87%
佐賀大学 87%
宮崎大学 87%
浜松医科大学 86%
琉球大学 86%

※参考:河合塾(医進塾)

 

ボーダー95%とか異常ですね

そんな人、前期で受かるでしょ??

 

つまりはギリギリ理Ⅲ落ちの超優秀層が欲しいのね

 

 

それはそれで、意味があるのかもしれませんが・・・

 

 

三男が後期で何とか入れもらったF医大

後期入学組は仮面浪人する人が一定数いる

とのこと

それが理由かは知りませんが

三男が受けた2019年を最後に

F医大の後期入試は廃止

そのぶん地域枠が増えた

 

都会の一部の大学を除き

国公立大医学部の後期入試は廃止になっていくと思います

 

もちろん医学部を目指す人にとって

チャンスが2回あるというのは心強いことです 

 

大学側は学業優秀な人より

第一志望とは言わないまでも

真面目でその大学に愛着のある人

 

できれば卒業後地域に残ってくれる人が欲しい

 

特に医師不足が深刻な地方ではやむを得ない

 

医学部は医師養成専門学校なのですから

 

 

おいおい子ども2人とも後期で合格しておいて

よく言うよ

ごもっとも あくまで理想論です

本音は後期入試があってよかったラブです

ごめんなさいショボーン

 

次は後期入試よりもっと問題の

「地域枠入試」について考えます