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本職はプロデューサー、キム・ヒョンジュンつながりで、「あぶない奴ら~TWO GUYS~」。

典型的なジェットコースター・バディ・ムービーの佳編。猪突猛進取立屋の今回の獲物は、高級クラブで代行運転をする厚顔軟弱借金王。簡単に捕まえるが、西洋人の代行運転に付き合わされるはめに。しかも、その西洋人は暗殺され、二人は彼の謎のカバンと共に、中国系スパイや国家安全情報局に追われる身の上に…

取立屋に、バディ・ムービーの帝王パク・チュンフン、借金王に、チャ・テヒョン、美貌の錠前師に、『フルハウス』恋敵で知る人も多いハン・ウンジョン。国家安全情報局では、マヌケな局長に、「クワイエット・ファミリー」パク・イナン、次長に、「連理の枝」ソン・ヒョンジュ、同僚に、「公共の敵1&2」イム・スンデ、中国系スパイでは、ボスに、「家族の誕生」チョン・フンチェ、突撃隊に、『オールイン』チェ・ジュニョン。駐車係には、『茶母』「永遠の片想い」シン・スンファン、金貸しに、チ・デハン、RZカード会社取立屋に、「スーパースター☆カム・サヨン」顔だけMLBイ・ヒョクチェ。ちなみに、キム・ヒョンジュンは研究所長役。

余りに強烈個性の主役二人だけでお腹一杯なのに、さらに、次から次から濃いコメディアンが押し寄せてきて…って、まるでつっこみキャラ同士の漫才を見てるみたいで疲れますが、シナリオが結構練られていて脇キャラや石鹸とかの小道具が上手く話に絡んできたりする一方で、暴力シーンがやくざ映画並に激しく残酷だったり、ついでにソウル名所巡りも出来たり、っと、ともかく一筋縄ではいかない「濃さ」を持ったコメディと云えるでしょう。

ホロリとさせるとかモラルなんてのが一切ない、全編泥臭さと激しさに満ちたコメディなので、好き嫌いはハッキリ分かれる筈ですが、日頃の鬱憤を晴らすのには、ひょっとしてかなり効果的かもしれません。

ちなみにエンドロールの後ろは、洒落た後日談や未使用カットなのでお見逃しなく。