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イ・ムンシクを続けますが、「オッケドンム」。

典型的な爆笑やくざコメディ。組織のボスの指示で、とある証拠品ビデオを警官から強奪した三人組だが、ひょんなことからプータロー青年がエロビデオと間違え持ち去ってしまう。三人組はなんとか青年を捜し当てるが、何故か彼の部屋からそのビデオが消えている。ここから、三人組と彼らを警官と信じるプータローのはちゃめちゃなビデオ捜索劇が始まる…

チンピラの迫力あるリーダーに、「家門の栄光」「初恋死守決起大会」ユ・ドングン、ビデオ屋を営むカノジョに、美形チョ・ミリョン、プータロー青年に、本職は歌手らしい「同い年の家庭教師」新婦神父イ・ソンジン、二人の子分には、マヌケなイ・ムンシクと二枚目チェ・リョン、プータロー青年が惚れるMiniStopの店員に、翌々年「美女はつらいよ」で大ブレークするキム・アジュン、ユ・ドングンの父親に、「イルマーレ」建築家キム・ムセン、何故か警察に捕まってるコソ泥で、チャ・テヒョンが愛嬌を振りまいていたりします。

ともかく笑わせてくれます。画面の手前では真面目な会話をしてるのに画面の奥ではイ・ムンシクが活け蛸を喉に詰まらせのたうち回ってるなんてハリウッド・ギャグや、プータローの初体験指南といったシモネタ、そしてトコトン引っぱたくドツキ系、っと色とりどりのギャグが炸裂。さすが笑わせてくれた「花嫁はギャングスター」シリーズPart1と3の間でチョ・ジンギュ監督が撮っただけのことはあります。しかも、大人のチョ・ミリョンとピチピチのキム・アジュンというビジュアルな女優陣が美しくも少しお下品な雰囲気を醸し出してくれてたりしてますし、勿論忘れずに、友情、親子といったほろりネタも忘れない、とサービス精神満点。

日本で主役級として認知されてるという意味での華のある俳優はチャ・テヒョン以外出てませんが、抜群の芸達者たちの熱演もあって、韓国やくざコメディのレベルの高さを十二分に示す逸品だと云えるでしょう。

ちなみに「オッケドンム」とは、直訳では「肩友達」、竹馬の友といった意味だそうです。