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アン・ビョンギ監督のデビュー作から、「友引忌 -ともびき-」。

スタイリッシュ・ホラーの旗手、アンビョンギ監督のデビュー作。"A Few Good Man"と云う仲のよいエリート大学生6人グループに一人の美貌の女子大生が加入することに。しかし、彼女の自殺によって、メンバーはバラバラに。そして二年後、それぞれのメンバーは彼女の幻影に苦しむ中、次々と惨殺されていく・・・

6人のエリートには、ドラマの狂言回し役に、ホラーの女王キム・ギュリ、花形大学野球選手に、ユ・ジテ、留学する美人学生に、「ラジオ・スター」が楽しみな美形チェ・ジョンユン、司法試験に合格するエリート法学生に、「ウェディング・キャンペーン」ユ・ジュンサン、監督志望に、「アタック・ザ・ガスステーション」とかチョン・ジュン、ドラマの声もかかるタレントの卵に、ちらっと全裸シーンも見せる1997年ミスコリアのチョ・ヘヨン。そして、新加入の謎の女子学生に、銀幕三本目ハ・ジウォン。

プロット自体は今から見ると新鮮味はないものの、惜しげもなく新世代若手スターを投入し、スタイリッシュな映像、クールな音楽満載の一級品に仕上がっています。ホラー描写もさることながら、リッチな大学時代を巧く織りまぜてに描くことで、現代の恐怖が一層深まる、といった演出も冴えています。

とは云え、トリックがお粗末だったり、謎解きビデオも一体誰が撮ったか怪しかったり、と穴も多いので、サスペンス系ファンには辛いものがあったりもして、美人女優を中心とした若手俳優を楽しむ納涼系、と思って見るのがちょうど良いのかもしれません。それにしても、やたら怖いハ・ジウォンの恐怖演技は他では見られないので、そこんとこは押さえておいた方が良いでしょう。