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トッコ・ヨンジェつながりで、「千年愛 -クミホ-」。

ギャグとシリアスがほぼ半々にブレンドされた典型的な香港スタイルSFホラーですが、何事にも初めはあるもので、今をときめく「中天」チョン・ウソン「お姉さんが行く」コ・ソヨンの共に銀幕デビュー作。生まれて百年目の今年、愛し合った男を百日目に殺すと人間になれるという、絶世の美女に化けた九尾狐は、孤独なタクシー運転手と愛し合うことに。一方それを阻止せんと、地獄の閻魔大王は殺し屋の使者を送るが、事務上の手違いで、地上に送られたのはマヌケな地獄の名簿係だった・・・ふぅ~っ、って感じのストーリー。

美貌の九尾狐に、コ・ソヨン、孤高のタクシー運転手に、チョン・ウソン、マヌケな地獄の使者69号に、「ホワイト・バッジ」の熱演が印象的なトッコ・ヨンジェ、彼を助ける珍妙な巫女に、「プワゾン」パン・ウニ、特別出演では、『冬ソナ』クォン・ヘヒョや「なせば成る」アン・ソクファンの顔も見えます。

氷の代わりにビー玉を使った「ナインハーフ」風かなりエロいラブシーン、91年「ターミネーター2」「スター・トレックVI/未知の世界」で初登場のモーフィングを早速使った変身シーン、ワイヤーバリバリのアクションシーン、トッコ・ヨンジェ担当の下品オマヌケなギャグシーン…っと、ともかく香港風味ごった煮パッチワーク状態なんですが、ただどれもチープさが隠しきれないので、映画として楽しむのはちょっと辛い感じです。

ただ、チョン・ウソンとコ・ソヨンのオーラを発さんばかりの魅力は素晴らしく、特に、鼻の横のキュートな黒子をメイクで必死で隠そうとしている所も可愛いコ・ソヨンは、その後余り見せない色っぽさもあって目眩がしそうです。この二人のファンには絶対見逃せない作品と云えるでしょう。

ちなみに二人がデートで見に行く映画は、名作「クライング・ゲーム」です。