達者な子役、コ・ジュヨンつながりで、「九尾狐(クミホ)家族」。
個人的には、大好きなチュ・ヒョンを始め、パク・チョルミン、パク・シヨン、コ・ジュヨンといった役者が楽しめたので全然OKですが、冷静に見るといま一つの出来ばえの、ミュージカル風ブラック・ホラー・コメディ。その日に人間の肝臓を食べると人間になれるという千年の日を前に、九尾狐の一家は都会にやって来てサーカスで人間を集めることに。ところが、怪しい詐欺師やバラバラ殺人事件を追う刑事が絡んできて・・・ってなお話。
九尾狐の家長に、「私の生涯で最も美しい一週間」「家族」で名演のチュ・ヒョン、目茶滅茶色っぽい長女には、『マイ・ガール』で韓国のシャラポアを演じ人気沸騰の美形パク・シヨン、マヌケな長男には、キム・ギドク「時間」主演でその演技力をいかんなく発揮したハ・ジョンウ、不思議な末娘には、シン・ウンギョン、キム・ヒソン、チャン・ジニョンらの子供時代を演じてきて今や美少女に成長したコ・ジュヨン。家族に捕らわれるチンピラ詐欺師には、やくざコメディはお得意のパク・チュンギュ、家族を疑う刑事に、抜群のコメディアン・センスのパク・チョルミン、怪しい新米団員に、ウ・ヒョン。
韓国映画には珍しく、時折ミュージカル仕立てになるんですが、チュ・ヒョンたちも熱唱はしてるものの、その完成度が結構プアだったりしますし、ギャグも、パク・チョルミンを除けばコメディ畑の役者たちではないので幾分スベリ気味だったりして、映画として期待すると結構外れる可能性が高いとは思われますが、渋いチュ・ヒョン、セクシーなパク・シヨン、キュートなコ・ジュヨンはなかなかのお気に入りです。
好きな役者お目当て限定、のお薦めでしょう。
余談ですが、映画のクライマックスは、2005年12月9日名前も新たにリニューアル・オープンした「Nソウルタワー(旧ソウルタワー)」の改築中現場を舞台に使っていて、完成後のライト・アップした美しい姿も見ることが出来ます。