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キム・スンウつながりで、「男の香り」。

ハ・ビョンムの150万部を越える大ヒット小説を原作に、「ボーン・トゥ・キル」「誰にでも秘密がある」のチャン・ヒョンス監督が描く、思い切り悲劇的にした『秋の童話』といった面持ちの大時代的メロドラマ。兄は血のつながらない妹のため、少年院に入り、ヤクザ世界に入り、妹は、服役した兄を出所させるために意に沿わぬ相手と結婚し、そしてさらなる悲劇が二人を・・・ってなお話。

やたら喧嘩の強い兄には、すでにベテランのキム・スンウ、健気な妹には、この映画のオーディションで選ばれ今も活躍を続けるミョン・セビン。イヤなDV検事夫には、『止まらぬ愛』とかのチョ・ミンギ、キム・スンウの忠実な子分に、どう見てもキム・スンウより強そうながら心優しいチャン・セジンと「家門の危機・復活」のキム・ヘゴン。二人の少年少女時代を、なんと、17歳キム・レウォンと18歳イ・ヨウォンが演じてたりします。

愛し合いながら男と女の関係になれない二人の物語は、まどろっこしい上にやたら重苦しくて、確かに途中リタイアしたくなるような展開ではありますが、ド派手な喧嘩を通じキム・スンウがヤクザ社会の中でのし上がっていったり、チャン・セジンがごつい風体に似合わない心優しい好演だったり、結婚式のシーンで懐かしいメラニー・サフカの「The Saddest Thing」が効果的に使われたりと、それなりの演出で何とか最後まで引っ張る感じです。面白いのはラストで、そこまでの流れからはちょっと想像のつかない(確かに多少の伏線はありましたが)、多少反則気味、でも、まぁ悪くないか、といった終わり方をしたりします。

暴力シーン満載の韓流ドラマって感じですが、気分が暗くなってもOK、って時なら試してみるのも悪くないかもしれません。