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ソン・ジルつながりで、「新羅の月夜(風林高)」。

かつての新羅の首都、世界遺産の町キョンジュ(慶州)、ソウルから修学旅行に来た高校生と地元高校生の伝説的乱闘から十年、ソウルの番長は地元の体育教師、ソウルの優等生は広域暴力団のエリートやくざ、地元の番長は屋台のオッサン、として再会する。そこに教え子の美貌の姉や、地元やくざが絡んで・・・ってなお話。これが、例によって非教育的でありながら、目茶滅茶面白いです。

元優等生で今やエリートやくざに、イ・ソンジェ、元番長で今や暴力熱血体育教師に、チャ・スンウォン、元地元番長で今や屋台のオッサンに、ソン・ジル、チャ・スンウォンの生徒でやくざに憧れる高校生に、イ・ジョンス、ラーメン屋を営む彼の美人姉に、キム・ヘス、かなり笑える地場やくざの親分に、イ・ウォンジョン、特別出演では、イ・ソンジェの親分に、笑えるキム・ソンギョム。

全編、暴力、やくざネタのオンパレードでありながら、前半は、十年で様がわりした三人、酒乱で弾けたキム・ヘスをめぐる恋のサヤアテ、やくざが「勉強しろ」と云い、教師が「勉強するな」と云う倒錯ネタなどで、思い切り笑わせ、後半は、熱い友情物語になる、という典型的なやくざコメディですが、ともかく主役四人の魅力が炸裂です。PTA関係の方以外には、かなりお薦めです。

また邦題のことで恐縮ですが、この「風林高」も酷いですね。当初意味不明だったのですが、どなたかのブログで判明、「火山高」がそこそこ知られたので、「風林火山」で残ってる「風林」を使ったとか・・・もし本当なら何と安易な・・・この映画は、監督も俳優も「アタック・ザ・ガスステーション」の方がはるかに匂いが近いので、せめて「アタック・ザ・キョンジュ」位にして欲しかったですね・・・

余談ですが、この2001年はやくざコメディ元年とでも云うべき年で、本作に加え、「花嫁はギャングスター」「マイ・ボス・マイ・ヒーロー」が大ヒットし、さらに翌年には「家門の栄光(大変な結婚)」も参戦、韓国やくざコメディ全盛期を作り上げることになります。