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キム・ジョンハクつながりで、「アーユーレディ?」。

コリアン・テイストの「ジュマンジ」「トワイライト・ゾーン」って感じのホラー風味ファンタジック・アドベンチャー。ソウル郊外のテーマパーク「エバーランド」のサファリ・バスに偶然乗り込んだ老若男女6人が、熊の襲撃から逃げ出して辿り着いたのは「R U Ready?」という廃墟となったアトラクション。出し物は「捜し物を見つける」というゲームのようなのだが・・・てなお話。

異次元の世界に迷い込むことになる6人には、無残にも踏みにじられた初恋によるトラウマを持つ整形外科医に、キム・ジョンハク、母と弟にまつわる悪夢に悩まされる美貌のサファリ担当研究員に、キム・ボギョン、幼馴染みながらガキ大将とガリ勉として反目し続けてきた二人に、『風林高』イ・ジョンスと『ファッション70s』からは想像のつかない眼鏡の優等生ぶりを見せるチョン・ジョンミョン、ベトナム戦争の悪夢を引きずる老人に、「太白山脈」「カル」アン・ソクファン、父の幻を追う孤児院の少年に、パク・チュンファ。彼らを異次元に導く夢先案内人に、「グリーン・フィッシュ」障害者の長兄イ・ホソン。

多分この映画の売りであろう次々と襲い来るパニックのCGは、それなりとは云え、やはり本場ハリウッドで使い古された感を免れないのですが、その中で、次々と6人のトラウマ・悪夢の正体が明らかにされていくシナリオは、多少出来不出来はあるものの、斬新なタッチでかなり好感です。役者もケレンミたっぷりに演じていて、特に、紅一点クールなキム・ボギョンは、時折エロなカメラワークで撮られたりするものの、美しいスタイルを活かして好演です。

ありがちとは云え、少しホロ苦いながら後味の良いラストも嬉しい、韓国映画では珍しいジャンルの一本です。