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チョ・ジェヒョンつながりで、驚天動地の問題作、「ディナーの後に」。

今日の感想は、18歳未満閲覧禁止ですので、該当の方はご退出を・・・

ともかく凄まじく卑猥でありながら、目茶滅茶可笑しく同時にもの哀しいという傑作であり、洋画邦画問わず似たテイストの映画が思い出せない衝撃作です。

妻子持ち、田舎者、年下のロン毛・・・ともかく寝ることが男女関係と信じて疑わないデザイナーに、87年にベネチア映画祭主演女優賞を獲ったカン・スヨン、チョ・ジェヒョンと恋人関係にありながらまだ女の悦びを知らないレストラン・ウェイトレスに、「私にも妻がいたらいいのに」ソル・ギョング恋人チン・ヒギョン、山歩きが好きな大学院生処女に、「ペパーミント・キャンディ」ソル・ギョング妻キム・ヨジン、チン・ヒギョンの恋人に、名優チョ・ジェヒョン、チン・ヒギョンが恋い焦がれる漫画家に、ソル・ギョング、といったそうそうたる顔ぶれ。

あまりに露骨な会話とあからさまな性描写に気が遠くなりそうなのですが、それが妙に可笑しく同時にもの哀しいところは、さすが、後に「浮気な家族」「その時、その人々」で細かいエピソードを重ねることで群像をブラックに描くイム・サンス監督、って感じで、見終わった後に、女3人男1人が良く書き込まれているなぁ、と感心したりもします。

個人的に目茶滅茶笑った台詞を二つだけ・・・女性3人が立ち寄る大人の玩具屋主人チョ・サンゴンが商品を薦めながらの台詞「一度購入頂いたら、10年20年毎日お使い頂け、お得です」には爆笑。確かに、旦那は10年20年毎日は持たないよなぁ・・・カン・スヨンが落ち込むチン・ヒギョンを慰める台詞「男も女も興奮するとネバネバした液が出るでしょ。あれは接着剤じゃないけど、壊れた関係を修復出来るのよ」あれは接着剤みたいなもんかぁ、と爆笑のあと妙に納得・・・

20代30代で見るには少し毒が強すぎるかも知れませんが、40代50代と少しギラギラ感が薄らぎ始めてから見ると、ともかく目茶滅茶面白いです。女性アンケートでは、ベストにもワーストにも顔を出すそうですが、それも納得の衝撃の逸品です。