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『チャングム』ヨンセン役、パク・ウネつながりで、「あしながおじさん」。

この手の映画の感想を書くのは、本当に難しいです。結果的には、嘘にはなりますが、映画の途中までの感想だと思って頂ければ・・・

この映画の主役は三組、ロマンティック、コミカル、そしてメロなカップル・・・まずロマンティックなのは、ハ・ジウォンとヨン・ジョンフン。珍しくちょっと受け身なハ・ジウォンは謎のあしながおじさんを探しつつ穏やかなヨン・ジョンフンに惹かれていきます。早朝の花市場のデートシーンとかとかジワっと膨らんでいく恋心の展開は秀逸です。コミカルなのは前年の「誰にでも秘密がある」のラストで痴話喧嘩をしていたチョン・ジュナとシニ。目茶滅茶笑える出会いをしますし、シニはホントに巧いです。そして思い切り切ないメロなカップルに、今をときめくヒョンビンと『チャングム』ヨンセンのパク・ウネ。少しセピア色の画面の中で切ない物語を繰り広げる、三組の中では最もビジュアルなカップルです。

邦題にも使われた壊れた砂時計、水瓶座のペンダント、J.D.サウザー、「マドレーヌ」にも登場しハーベイ・カイテルと切っても切れないポール・オースター・・・小道具だけでも巧いなぁ、って唸ってしまいますが、さらなる展開は、ご自身の目で確かめて頂くしかなくって、技の使い過ぎと見るか、巧い筋運びと見るか、五分五分の感じです・・・

余談ですが、放送作家ハ・ジウォンが台本作りのために見ていたホラー映画は「女校怪談」第一作で、彼女を後ろから驚かせるシニの銀幕デビュー作です。ついでに、この二人、前年の『バリでの出来事』でも部屋主は逆転してるもののルームメイトを演ってて息もピッタリです・・・