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同じく、イ・ビョンホン、イ・ミヨン共演作からは、「我が心のオルガン」 。

韓国の東北に位置する江原道の山間の小学校を舞台にした、ノスタルジックで人間味溢れる傑作ドラマ。

何といってもチョン・ドヨンの演技に尽きるでしょうね。25歳を過ぎてる彼女が小学生の役で、日記を除いて台詞も本当に少ないのに、イ・ビョンホンへの恋心を鮮烈に表現しています。都会派、田舎者、裕福、貧困、淫乱、貞節、彼女に出来ない役はないのでしょうか・・・

勿論、イ・ビョンホンも都会から来て戸惑う感じが良くでてますし、謎めいたイ・ミヨンも美しいです。他にも、チョン・ドヨンの貧しく口うるさい母に、『冬のソナタ』ヨン様母ソン・オクスクはうってつけですし、「悪い男」『アイルランド』とかのイ・デヨンと、「拳が泣く」チェ・ミンシクの暴力妻が印象的なソ・ヘリンの同僚先生カップルも笑えますし、『パリの恋人』「恋する神父」のキム・ソンファも相変わらずの迫力です。さらに子役たちもものすごく達者で、その後色んな映画で活躍してるようです。

コニー・フランシスの"My Greatest Songs"というLPが映画の始めと終わりを彩る訳ですが、彼女の"Don't Break The Heart That Loves You"、パティ・ペイジの"I Went To Your Wedding"とかとかレトロなメロディーを背景に、女の子たちのゴム跳び、教室の戸に挟んだ黒板消し、石炭ストーブ、クレヨンを持っていない同級生、犬のウンチを入れた検便袋、便所の落書き、ってなレトロな物語は、特に我々の世代には、思い切り郷愁を誘うこともあって、絶対お薦めの一本です。