イメージ 1

 

もう一本、キム・ヘスク出演作から、「波浪注意報」。

「世界の中心で、愛をさけぶ」の韓国版リメイクと聞いて見たんですが、確かにいくつかのシーンはそうかと思いますが、独立した映画として十分通用しそうです。ただ、邦題のセンスの無さには、涙が出そうにはなりますが・・・

実は必ずしも好きな俳優ではない、チャ・テヒョンとソン・ヘギョの二人ですが、この映画では光っています。というか、等身大でありのままで、彼ら以外には考えられないくらいスクリーンに溶け込んでいます・・・特にソン・ヘギョは銀幕デビューだそうですが、肩肘張ることなく、彼女のいつもの持ち味が十分発揮されていて、清々しいです。

脇では、チャ・テヒョンの祖父を演じたイ・スンジェがいいです。ドラマ『新・貴公子』『窈窕淑女』とか軽いおじさん役が多いのですが、ここでは、オリジナルに比べかなり膨らませたエピソードで素晴らしい演技を見せてくれます。そしてキム・ヘスクはチャ・テヒョンの母親役で、口数は少ないものの生活感溢れる重要なムードメーカーになっていますし、ソン・ヘギョの父親役ハン・ミョングも行き場のない悲しさが良く出ています。

基本的には苦手な類の映画なんですが、日本映画版では柴咲コウが演じた役回りが良い意味でも悪い意味でも物語の「扇の要」だった所をバッサリ削ることで、「作られた」感じが少なくなり個人的にはかなり好感でした。