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日本でもヒットが続くクァク・チェヨン監督作品から、「ラブストーリー」。

「猟奇的な彼女」で一世を風靡したクァク・チェヨン監督が次に撮った、透明感溢れるソン・イェジンを母娘二役で起用したちょっとトリッキーなラブストーリー。ソン・イェジンは、過去では、「マラソン」の名優チョ・スンウと、現在では、「マドレーヌ」のチョ・インソンと、美しく切ない物語を繰り広げます。

ともかくシナリオが巧いです。ちょっとミスると思い切りわざとらしい話になる所をぐっと踏みとどまっていて(う~ん、チョ・インソンとイ・サンインの舞台劇のシーンとか、ソン・イェジンとチョ・スンウの再会シーンなんかはちょっと踏み越してるかも)、代筆というそれこそクラシックな行為を軸に、過去と現在を巧みに織り合わしながら、淡く切ない二組の三角関係に見るものを引きずり込んでいきます・・・

ただ、やっぱり個人的には、この作品の前後「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」の二本の方が圧倒的に好きですね。余りに直球型のラブ・ストーリーなので、この監督のちょっとトリッキーな巧さが合わない感じで、前後二本の自由奔放な筋運びの方が、この監督の本領のような気がします。果たして、まだ未見の「デイジー」の脚本はどうでしょうか、楽しみです・・・