同じキム・ヨンジュン監督、シン・ヒョンジュン主演の前作から、「アウトライブ ～飛天舞～」。
コミック原作ということで、さらにディズニー・アトラクション風かと思いきや、スピーディで派手な荒唐無稽アクションは同じですが、登場人物それぞれに、陰陽、正邪併せ持つ雰囲気があり、むしろ奥行きのある仕上がりになっています。
高麗人には、主演のシン・ヒョンジュン、初めて見るシリアス系キム・スロ、蒙古人には、ヒロイン美貌のキム・ヒソン、その父に『九尾狐外伝』キム・ハクチョル、漢人には、名優チョン・ジニョン。他に『オールイン』とかのキ・ジュボン、「面白い映画」とかのソ・テファらの顔も見えます。
覇権争い、恩讐愛憎が絡み合い、時折秘伝「飛天神記」が都合よく現れたりとか、わざとらしく散漫な感じもありますが、「無影剣」に比べると、早乙女主水之介のあとに机龍之助を見るような、エンタテインメント時代劇の佳編だと思います・・・
ちなみに後年シン・ヒョンジュンは、この映画の助監督で友人になったクォン・スギョンにオファーして名女優キム・スミと母息子を演じる期待の感動作「裸足のキボン」を作っています。