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順番が逆になりましたが、パク・チャヌク監督の復讐三部作第二作「オールドボーイ」 。

パク・チャヌク監督の復讐三部作第二作にして、最大の衝撃作。凄いです。これ程のコリアン・サスペンスは当分現れないでしょう…尚、この作品は、第57回(2004年)カンヌ国際映画祭で、パルムドールに次ぐグランプリ(審査員特別賞)を受けています。ちなみに、パルムドールは、マイケル・ムーア監督の「華氏911」。

まずは、名優チェ・ミンシクの凄すぎる演技。背筋が凍る、とはこういうのを云うのでしょう。さらに、復讐する側のユ・ジテ。虚無的でありながら、強靱な執念を持ち続けるという、何とも複雑でサイコな役所なんですが、リアルに演じています。女優陣では、メジャーデビューと云えるカン・ヘジョンですが、脇役のように登場して、実は・・・というキワドイを役を見事にこなしていますし、その後「私の生涯で最も美しい一週間」「愛してる,マルスンさん」でちょっと屈折した清楚さを見せるユン・ジンソも事件の鍵になる役で光っています。

かなり凝ったストーリーになっている上、復讐の理由、方法、幕切れ、それぞれがそれぞれに想像を絶するシナリオは、本当に空前絶後だと思います。ただ、凄い、というのと、素晴らしい、というのは違うので、余程心して見ないと、えらい目にあうことになります・・・