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キム・スロの出てる映画は大抵面白いですが、今日は「私の生涯で最も美しい一週間」。

韓国映画では珍しい群像劇です。このスタイルでは、ポール・トーマス・アンダーソン「マグノリア」、ロバート・アルトマン「ショート・カッツ」等という大傑作があり、ちょっと心配しながら見始めましたが、とんでもない、最後少しバタバタする感じもありますが、14人の登場人物の人生が、不可思議な糸でつながってゆく1週間を描く脚本は絶品です。

勿論、出てくる役者が、メジャーと云うのとはちょっと違いますが、ものすごい達者で、ポスター左上から右へ、

『12月の熱帯夜』「オーロラ姫」オム・ジョンファ+「君は僕の運命」ファン・ジョンミン、
「オールドボーイ」印象的な姉ユン・ジンソ+『ごめん、愛してる』ユン、チョン・ギョンホ、
「セックス・イズ・ゼロ」歌手でもあるイム・チャンジョン+「麻婆島」ソ・ヨンヒ、
子役のキム・ユジョン+実力派コメディアン、キム・スロ、

そして、8人のキス・ポスターの他にも、

『愛の群像』キム・ヘス父チュ・ヒョン+オ・ミヒ、
「犯罪の再構成」刑事チョン・ホジン+キム・テヒョン、
男の子役のイ・ビョンジュンと、『ごめん、愛してる』ジゾプ姉チョン・イダ、

という14人です。個人的には、キム・スロとチュ・ヒョンがやっぱ好きでしたが、子役のキム・ユジョンとイ・ビョンジュンも凄い演技を見せてくれます。

それぞれ色々な傷口を抱えた人たちの、切なく、それでいてとても美しいエピソードが、精細な綴れ織りのように広がっていきます・・・お薦めです・・・

【追記】しまねこさんに教えて頂き、確認してみたんですが、劇中、ファン・ジョンミンとオム・ジョンファが映画を見るシーンがあり、ナイフを振り回す男がちらっと映ります。あの男、「甘い人生」の中でイ・ビョンホンに襲いかかろうとするファン・ジョンミンで、要するに、ファン・ジョンミンがファン・ジョンミンを見てる、ってお遊びなんですね。洒落てます。(2006.11.26)