昭和20年代の半ば頃 叔父のお下がりの戦前の絵本を楽しんでいました

童謡の絵本も繰り返し見て読んで そして歌っていました

 

子供心に 可哀そう、ひどい と思った歌は

 

「かなりや」

 

1番 

歌を忘れた カナリヤは

うしろの山に すてましょか

いえいえそれは なりませぬ

 

2番

せどのこやぶに うめましょか

 

3番

柳のむちで ぶちましょか

 

4番

歌を忘れた カナリヤは

ぞうげの船に 銀のかい

月夜の海に 浮かべれば

忘れた歌を 思い出す

 

 

懐かしい小鳩くるみさんの歌でお聴きください

 

 

 

小学校に上がる前の子供だった私には 1・2・3番が

強烈で 記憶に残りました

長い間 子供向けの歌なのにどうしてこんなに残酷なんだろうと思っていました

 

 

 

童謡「かなりや」について調べてみました

  作詞は 西條八十さん

  1918年(大正7年) 「赤い鳥」に発表

  生活苦から詩人になる志から離れてしまっていた

  西條八十さんがご自分をカナリヤと重ね合わせた詩

 

  カナリヤと言えども 歌を忘れてしまうこともある

  忘れていた自分らしさは取り戻すことができる

 

 

希望の歌だったのですね