群馬について | chutokukuriのブログ

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2015年4月からニュージーランドを自転車縦断中

自分の出身は群馬県前橋市です。

沖縄にいる時、
「群馬ってどんなとこ?何があるの?」
と、たまに聞かれることがあったのでここで説明してみます。
ちなみに、沖縄の人は群馬と言っても、場所を正確に描写できる人はほぼいません。沖縄の人にとって、群馬は"内地のどこか"なので。

今回は、「上毛かるた」を例に挙げて説明することにします。

上毛かるたとは、「1947年に発行された郷土かるたである。群馬県の土地、人、出来事を読んでいる(全44枚)。」(Wikipediaより)

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↑カルタの表紙

全ての群馬県民は上毛かるた全44枚を全て暗唱している。子供の頃より町内会や学校などで上毛かるた大会があるためです。子供の頃は遊びでやっているだけだが、自然と句を覚え、後々になって知識として役立つ便利な一品。もし県外で群馬県民と出会ったら、上毛かるたが言えるかどうかで本当に群馬出身かどうかがわかる、というくらいこのかるたは群馬県民の間で浸透率が高く、アイデンティティと言えるでしょう(多分)。

全て紹介すると長くなってしまうのでいくつか抜粋。


まずは、

「つ」
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読み方:「つる舞う形の群馬県」

かるたの通り、つるが舞っているような形をしている。色々な県の形があるが、この形は特徴的で覚えやすい。

続いて

「ら」
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読み方:「雷とからっ風 義理人情」

これは群馬県の特徴を述べた句。

北関東では夏の夕立が多く、落雷数は確か全国でもほぼトップレベルらしい。「北関東地方(栃木県群馬県埼玉県茨城県)では特に夏の雷が多く「雷の銀座通り」と呼ばれることがあるほどである。」(Wikipediaより 再)確かに夏になるとほぼ毎日のように夕立が来る気がする。

そして冬はからっ風が吹き荒れる。
僕は高校時代ラグビー部に所属していたが、あまりにも風が強いためパスしたボールが横に流れてしまうし、シャトルランの練習では行きと帰りでスピードがガラリと変わる。

そして義理人情、これは本当に特徴と言っていいかどうかよくわからない。確かに群馬県で育ったのでいろいろな人にお世話になってきたが、今まで住んだ他の県の人(山形県、沖縄県)でも義理人情というものはあるし、別に特筆すべきことでもない気がするけど、言われてみるとそんな気もするようなしないような…。


ちなみに、群馬県民の話し方には「口調が強い」という特徴がある。

例えば方言で語尾に「~なんさ。」とか「~なん?」という言い方をする(ちなみに自分はこの表現が方言であることを18歳で県外へ出た時に初めて気づいた)。この表現は相手に対しとても高圧的に聞こえてしまう。地元民同士では普通に話しているように見えても、他県出身者から見ると「喧嘩している」ように聞こえるくらい、あたりの強い口調なのです。なので、群馬に来て「え、怒られてる?」と感じたとしても、それは方言のためかもしれません。


さて、続いては有名人

「れ」
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読み方:「歴史に名高い新田義貞」

彼は坂東武者、鎌倉末期に幕府を攻撃して建武の新政を起こした人物(だったような)。


*有名人と言えば、群馬県は総理大臣が多いらしいです。

例えば小渕総理
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とか、中曽根総理
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福田元総理も確か群馬出身だったようです。


芸能人で言うと、
井森美幸
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中山秀征
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など
すこし賑やかな人が多いのかもしれません。


続いては特産物、

「ね」
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読み方:「ねぎとこんにゃく下仁田名産」

一昔前に「群馬の野望」というスマホアプリが流行した。これはキャベツとねぎ等を売り、他の県を買うというゲームだ。ゲームの設定通り、群馬は肥沃な土地を利用して野菜の栽培が非常に盛んです。
ちなみに幼少期の頃、「下仁田名産」ではなく「下仁田姉さん」だと勘違いしていた。ねぎとこんにゃくを持った綺麗な女性を想像していた(余談)。



続いて観光地、

「く」
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読み方:「草津よいとこ 薬の温泉」

群馬は温泉だらけ。地面を掘れば基本的に温泉が出るらしい。


もう一個観光地、

「に」
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読み方:「日本で最初の富岡製糸」

これは最近世界遺産になったことで話題になりました。


さて、最後に自然です、

「せ」
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「す」
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読み方:「仙境尾瀬沼 花の原」
読み方:「裾野は長し 赤城山」

尾瀬ヶ原は群馬県の北部にあり福島県との県境にあるとても有名な湿原で、首都圏から旅行に来る人が非常に多いです。

赤城山は県庁所在地前橋市の北部に位置する山。前橋市の学校の校歌はほぼ全て「赤城山」というフレーズが入っており、そのくらいこの山は前橋市民の故郷を連想させるようです。


上毛かるたの説明は以上。


あとはよく聞くフレーズ、
群馬県の特徴を
「かかあ天下とからっ風」
と表したりする。

富岡製糸場に代表されるように、昔から生糸産業が盛んであり、多くの女性が働きに出ていた。そのため女性の立場が上がり、他県出身者から見ると「かかあ天下」に見えるらしい。


群馬は住むのにオススメできる土地か?
という疑問に対し、僕は絶対に
「分かりません!」と答える。

都内や豊かな自然へのアクセス、生活コストの低さなどを考えると、トータルで良い気がしますが、最初は違和感の多い土地かもしれません。

以上、群馬県のざっくりした説明でした。