「予想が見事的中しました」~後に続いて下さい~ | 中讃ミドルクラブログ

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陸上は楽しくありたい!が原則で,それでも本気で世界一のアスリート育成を目指す,うどん県骨付鶏市を拠点に活動中!陸上クラブの日常を書き綴ります。

前号で「継続は力なり」「努力は決して裏切らない」ということを書きました。
そしてその例としてD.H君を上げ「彼の来シーズンの大幅な自己新は間違いない」と書きましたが,何と早くも練習でその予想を見事に的中させてくれました。
というのは,18日のスプリント練習で,13秒1をマークしたのです。
それまでのベストが13秒5でしたから,一気に0秒4の更新です。
100mでこれだけ伸びるのは信じがたいことです。
当日が追い風に恵まれた好コンディションだったことも幸いしましたが,これまた,私が以前書いた「いい走りができている人は,追風参考で圧倒的な記録を出します」ぴったり当てはまっています。
つまり,彼は「継続」して「いい動き」を身につけようと努力してきた結果,ついに自分を変えることに成功したということが言えるでしょう。
もし私が0秒4更新したら県新記録を出してしまうことになります。
その位0秒4というのは大きな数字なのです。
陸上を知らない人は「1秒位」と簡単に言いますが,短距離の世界では1秒どころか0秒1,0秒01の短縮のために日々努力しているのです。

当日は,植原君も11秒8の自己新記録をマークしました。
彼もまたここにきて,練習の虫に変身しました。
その成果だと思います。
彼はいつも最初のジョグの時に,みんなよりも遥かに速いスピードで5周走っています。
それも二軸を意識して上体を左右に小刻みに動かしながらです。
そうした努力が実ったものと思います。

前にも言いましたが,ジョグは体を温めるために行っているのではありません。
ゆっくりした走りの中で正しい動きを身につけるために行っているわけです。
ですからわざわざ5周も走ってもらっているのです。
その点をしっかりと頭に入れておいて下さい。
ジョグでいい動きが身につけば,次は流し(スピードを落としたスプリント・・・ノルマ走もその一つです)でも同じ動きができるようになります。
そして最終的に全速走のときにも意識せずにいい動きができるようになれば,そのときにはみなさんの最高のパフォーマンスが発揮できるようになります。
そうした練習の第一歩が今やっているジョグなのです。
ですから軽く考えずに,意識して取り組んで下さい。

また,S.N君も11秒0の自己タイ記録をマークしました。
タイとは言え,実は私の時計は10秒91をさしていましたから,新記録に後一歩と迫ったと言えるでしょう。
彼は,その走りをするまでの10本は,いかにも軽やかに力を抜いて走っていました。
ですから体力は十分温存できていたわけです。
そんな力を抜いた走りでも11秒6~12秒2で10本走っていますから,いかにリラックス走を身につけているかがわかるでしょう。
ぜひみなさんもまねしてほしいと思います。

参考のために3人の過去の足跡を見てみましょう。(※動き始めてからの計測です)
なお,記録は上の数字の期間内の練習での最高記録です。(H26.12→H26.9月~12月)
 期間内の大会での記録は入れていません。
ですから全て同じ条件です。
ただし,冬期には質よりも量を重んじたり,動きの改善をめあてとする練習が多いため,記録的にはベストを出せないことも多いです。
ですから前期より下がっていることもあります。

kiroku2703

これを見ると勇気が湧いてくるでしょう。
今あんなに速いS.N君も最初は12秒中盤だったんです。
それが今や県内の中学校では無敵,全国でも準決勝に残る選手になったのです。
そう考えるとやりがいが出てきますね。
しっかり頑張って下さい。

では,また!!