富士山はどうして日本一の山なのか知っていますか? | 中讃ミドルクラブログ

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陸上は楽しくありたい!が原則で,それでも本気で世界一のアスリート育成を目指す,うどん県骨付鶏市を拠点に活動中!陸上クラブの日常を書き綴ります。

突然,富士山の話が出て,「いったい何の話かいな」と思いましたか?
それは置いておいて,どうしてでしょう。
わかりますか?

「日本一高いから」
そう確かに日本一高い山だからですね。

でもそれだけではないのです。
富士山は世界でも最も美しい山として知られています。
世界には富士山よりも高い山は数え切れないほどあります。
ヒマラヤ山脈のエベレストを始めアンデス山脈のアコンカグア,ロッキー山脈のマッキンレー,アフリカのキリマンジャロ,アルプス山脈のモンブランなどとは比べものにならないくらい低い山です。
でもフジヤマと呼ばれて世界中で圧倒的に有名な山です。

上記の山は,キリマンジャロを除けば,全て○○山脈の○○山となっていますね。
つまり,単独の山ではないのです。
全体に高いところにちょこっとだけ飛び出ているに過ぎません。
日本で言えば北アルプスの穂高岳や槍ヶ岳のようなもの,香川県で言えば,讃岐山脈の竜王山や大川山のようなものです。
それに対して富士山は飯野山ですね。
つまり,麓から頂上まで一つの山なのです。
しかもキリマンジャロと違ってどこからみても安定した形(円錐形)をしています。
これ以上どっしりとした形はありません
ですから日本一,いえいえ世界一の山なのです。
高さこそ3776mですが,それは海から続いている高さです。
例えばヒマラヤ山脈は6000m~7000mの高さがありますから,エベレストといっても所詮,その上に2000m程度上乗せしているだけです。
単独では遙かに富士山の方が大きいわけです。
そのすそ野の広さは,香川県くらいあります。
つまり,富士山の中に香川県が全部入るくらいなのです。
大きさが想像できましたか?

さて,ここから本題です。
砂で山を作ったことがありますか?
上から砂を落としていくと,その山は必ず富士山のような円錐形になります。
これが自然界では最も安定しているからです
ぬらして固めるといろいろな形の山ができますが,乾けば崩れてしまいます。

実は陸上競技にも全く同じ事が言えるのです。
すそ野が大きければ大きいほど高いところに到達できるのです
それを知らずに多くの人は手っ取り早く頂上に着こうとするから,大した高さに上れないのです。
高さを求めようと思えば,まずその土台を固めること,つまり「急がば回れ」「大器晩成」「急いては事をし損じる」ということです。
それを図で説明しましょう。


 
左の山と右の山を比べてください。
どちらが安定していますか?
これからますます高くしていけるのはどちらでしょうか?
もうわかりますね。

右が基礎や基本を軽んじて,すぐに専門練習に励んでいる人の山です。
すぐに限界に到達してしまうでしょう。
何度やっても,ある程度の高さで崩れてしまいます。
しかし左は少々のことでは崩れません。
これが,私がいつも言っている,たかが中学校くらいで自分の専門を決めないということです。
基礎や基本をしっかり行っておけば,あらゆる可能性が引き出せるということなのです
だから必ず,月,水,金のどの練習にも参加してください。
それが長い目で見れば,より高い地点に到達できる近道なのですから。

今日はここまで。
また,明日。