中讃ミドルクラブログ

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陸上は楽しくありたい!が原則で,それでも本気で世界一のアスリート育成を目指す,うどん県骨付鶏市を拠点に活動中!陸上クラブの日常を書き綴ります。

中讃ミドル陸上クラブ




陸上好きだけど,学校に部活動がない,指導の先生がいないなど,受け皿がなくて困っているみなさん,楽しくて速くなるクラブに参加してみませんか?



香川県立丸亀競技場で活動中です。



練習日は毎週 月・水・金(臨時で休むこともありますのでご了承ください)



時間は18:00~20:30頃



月会費¥1,000(スポーツ傷害保険,通信費含)



長期的な観点でクラブ運営を考え,平成25年度始より会費を変更しました。



ご了承ください。



参加日は競技場使用券(¥150)を自分で購入してくださいね。



(2015年1月1日現在)



参加資格はやる気のある人!!



興味がある人はぜひ見学にいらしてください。



中讃ミドル陸上クラブ 代 表  森田(けんさく代表)


      コーチ・ブログ担当  本田(けんさくの弟子)




競技場の使用状況表(リンク)


をよく見て参加してください。

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さあ,どんどん続きます。
「勝つための方法なんて誰にもわからない」でしたね。
そう,その通りなんですが正確ではありません。
「わかる」か「わからない」かの二者択一ではないのです。
「多分勝つだろう」か「多分負けるだろう」もう少し進むならば「80%の確率で勝つだろう」「勝つ可能性は20%以下だろう」という表現の仕方が正しいのです。つまり「絶対勝つ方法」は誰も知らないということですね。

しかし,ここでみなさん達選手の気持ちになって考えてみましょう。
「この練習をやれば君たちは必ず勝てる」というコーチと「多分勝てると思うよ」というどちらのコーチの言うことを信用しますか?
わかるでしょう。
人間は誰しも不安なんです。
だから自信を持って発言する人についていくわけです。
でもだからといってそういうコーチが嘘やはったりを言っているかといえばそれも違います。
彼らも本心からそう思っているから自信満々の発言になるわけです。
おかしいですね?
前号で「誰も勝つ方法なんてわからない」と書いたわけですから,矛盾しているように見えますね。

そう,ここで,随分前に書いた「戦争に負けた後遺症」が出てくるんです。
つまり,「欧米にはどうやっても勝てない」→「欧米の真似をすれば必ず今よりは強くなれる」と思い込んでしまったんですね。
だから戦前に活躍した選手達の言葉や練習を真剣に研究することなく,ひたすら欧米の練習方法を研究することになったわけです。
そして欧米は,オリンピックで活躍していますから,その方法をつゆほども疑うことなく取り入れるということになったわけです。

それが「科学的トレーニング」です。
高価で複雑で大がかりな検査機械を使ってデータを集めたり,それをスポーツ科学者が分析して出した結果を基にトレーニングすることが科学的に選手を強くする方法だと信じ切ってしまったわけです。
無理もありません。
だって東京オリンピック以降,旧ソ連(現ロシア)や東ドイツを中心とする旧東欧諸国が大活躍するようになりましたから。
しかも,そうした国々は,トレーニング方法を秘密にしてなかなか公開しません。
少しずつ漏れ出てくる内容をつなぎ合わせて類推するしか方法がなかったわけですから。

このようにして,言い訳をするために「猛練習」をし,コーチ達は選手を自信を持って指導するために「欧米から輸入した科学的トレーニング」をその中核に据えたわけです。
で,結果はどうなったか。
ますます世界から置いてけぼりを食らうことになりました。
その理由を今から述べましょう。

猛練習については,前述したように「人間の体は生身だから」ということに尽きますが,より詳しく説明しましょう。
人間の体は常に「環境に適応しよう」という法則に従っています。
小学校の時に国語で勉強したように,寒い地方の動物ほど体が大きいわけです。
同じように毎日練習していれば,その練習に耐えられるように筋肉や腱が強くなるわけです。
ですから練習すればするほど目に見えて効果が出ます。
これは私も昔,ウエイトトレーニングをしていたときに実感しました。
間違いなく筋力は強くなります。
175kgでフルスクワットができるようになりましたから。
これが猛練習の原因です。

しかし,やはり生身の体ですからやり過ぎると体が壊れます。
そのバランスが大切なんです。
でも,練習計画を立てるのはコーチ,実際にするのは選手です。
ここに無理が出てしまうのです。
コーチは強くしてやりたい一心で,もう少しなら大丈夫だろう,と思いますし,選手はコーチの期待に応えようとして無理して頑張ってしまう。
これが怪我の原因です。選手兼コーチであれば,この心配はあまりありません。
そして,世間は活躍した選手ばかりに注目しますが,おうおうにしてそれは生まれつき体が丈夫だった場合が多いのです。
活躍した選手の陰に幾多の壊れて消えていった選手がいるかということにはなかなか思いが至りません。

続きは次回。
ではまた!!