第24回八重山毎日文化賞 正賞に茅原南龍(書道)氏 | 男性用ボクサーパンツカタログ

第24回八重山毎日文化賞 正賞に茅原南龍(書道)氏

特別賞に仲宗根長一(音楽)氏
奨励賞・島袋綾野(考古学)さん


 八重山研究や芸術文化の振興に顕著な業績を挙げた人々をたたえる八重山毎日新聞社主催の「第24回八重山毎日文化賞」の選考委員会(崎山直委員長)がこのほど開かれ、今年は正賞に茅原書藝会を主宰する書家の茅原南龍氏(69)=(本名・善元)、特別賞に八重山古典音楽安室流師範の仲宗根長一氏(83)、奨励賞に八重山の考古学を研究する島袋綾野さん(35)が選ばれた。


 茅原氏は1939年新川生まれ。原田観峰、広津雲仙氏に師事し68年に沖展初入選、84年に日展初入選しこれまで21回の入選、03年には県内で初の日展特選(全5部門受賞)を受賞している。また、沖展審査員、日展会友、県書道美術振興会顧問などを歴任する。


 受賞に茅原氏は「賞の重みをひしひしと感じる。今後はより一層の努力を重ね、郷里の文化継承と人材育成に寄与したい。書は深遠にして幻想の世界。この道に今後も挑み続けたい」と喜びを語った。


 仲宗根氏は1925年白保生まれ。39年に八重山古典音楽安室流川平亀師匠に師事、66年に教師免許、70年に師範を取得、安室流工工四を発刊している。


 93年から息子の充氏と5回の父子リサイタルを開催。99年に県無形文化財八重山古典民謡保持者、琉球民謡協会師範で同会顧問などを歴任している。73年には「うりずんの詩」を作詞。大衆に八重山民謡を広めた。


 仲宗根氏は「八重山民謡すべてに情があり、歌の内容をよく知らないと情は出てこない。自分の歌に満足するようでは本当の唄者ではなく、大衆を満足させてこそ本物だと思う。生ある限り学び、郷土の芸能発展に少しでも役立てるよう歌い続けたい」と述べた。


 島袋さんは、沖縄国際大学卒業後、市教育委員会に採用となり、島内外の各遺跡の発掘調査に携わり、現在は市史編集課勤務で八重山の考古学の調査研究に励んでいる。


 島袋さんは「受賞の知らせに戸惑いを隠せません。受賞は先学の研究を基礎に、多くの方々に支えていただいた結果。今後も精進するようにというエールだと考え、研究を続けていきたい」と話した。


 授賞式と祝賀会は12月6日午前11時から、南の美ら花ホテルミヤヒラで開かれる。


出典:八重山毎日オンライン