一言:誰かが助けてくれること。大義名分づくり
- 仮想儀礼〈上〉/篠田 節子
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読み応えがあって、心に重かった…(ノ_-。)
一介の公務員が一念発起したものの、だまされて一文無しになってしまいます。
その原因を作ったのは、
自分の文章力を過信したことと、
騙した出版社の人間。
2つをあわせることで、金儲けをしようとたくらみます。
手段は、宗教。
5000枚に及ぶゲームシナリオを基に、
出版社の人間の芸術性を使って信者を作り出し、お金を集めていきます。
両者とも信心などないから、ちょっと詳しい人間にぶつかると、四苦八苦。
パトロンを手に入れたりして、
夢だったベンツとはいかないまでも、車を購入することができます。
でも、多くの人の目に付くようになれば、それに群がる人も増える。
宗教をはじめた本人の幹がないから、集まってくる人も多種多様。
常識を持っていて辛い人と、その常識からも逃れたい人。
メディアに大騒ぎされるような事件が起こったとき、
教団に残るのは、常識から逃れたい“生き辛い人々”。
一つの教団の始めから終わりまでを、詳細に描いた物語でした。
主人公は教主として説いている間も第三者的視点を持っているくらい、
ずーっと冷静でなのに対して、周りの人間は壊れていく…
その対比がいたかったです。(´д`lll)
信じるものが何もないのも辛いけど、
一つしかなくて、他を排除してしまうような状態も、辛いんだー…って考えさせられました。