こんにちは、梅雨明けを待ちわびる大石です
土地の取引にはすべてにはそれぞれのドラマがあるものです
愛する家族のために新しい素敵なお家を💛という微笑ましいものから
自分が巣立った実家を手放し、商売に勝負をかける!
といったハードボイルドめいたものまで・・・
理由や背景は様々ですが、最近は相続に関した土地の取引というのが増えてきています
普通よりは少しだけ、相続にまつわる色々をみてきた私としては、
個々の事情によりけりではありますが、後悔の無い相続の為に「早めの準備」をオススメしています
そうはいっても具体策というのは簡単にご紹介できませんので、ここではわかりやすく、
相続問題の1冊として、ある小説をご紹介させていただきます
山崎豊子 著 「女系家族」です
https://www.amazon.co.jp/女系家族〈上〉-新潮文庫-山崎-豊子/dp/410110431X
企業小説をたくさん書いている山崎豊子さんですが、大阪船場の豪商をモデルに書いたこの小説は特に逸品です
相続を主軸にしたストーリー運びにはもちろん格別の面白さがありますが、
作中で話される「船場ことば」の美しさと美しさの中の棘、それに時代がずいぶん違うはずなのに
谷崎潤一郎の「細雪」の時代と何ら変わらない「船場のお嬢様」の暮らしぶり、などなど読みどころは多いです
そしてラストの衝撃、相続争いに勝利者は居ない・・・そんな本質を読み手の胸に抉ってきます
ビール片手の夏の読書に、ぜひオススメです
ではまた