コロナがあけて | 美容整形の現場より ~美容外科医とstaffのつぶやき~

美容整形の現場より ~美容外科医とstaffのつぶやき~

専門医・スタッフが美容外科の診療現場での出来事や、誰も言わない本当のことを少しずつつぶやいていきます。皆さんの参考になりますように。

今日は、顎をすこし前に出したいという患者様が、カウンセリングにご来院されました。
顎をつくるには、ヒアルロン酸を注入するかプロテーゼを入れて顎の形をつくるかのどちらかになります。今日の患者さまは、どちらの手術でも施術が可能な方でした。
2つの手術について簡単にまとめると、ヒアルロン酸は注射で注入して顎を形成するが約2年後から徐々に元に戻っていく手術、顎プロテーゼは口内を切開するため腫れなどは出ますがプロテーゼを出さない限り一生ものです。
手術内容の説明を聞いた後、患者様は切開することに躊躇しながらも、費用と長い目で考えればプロテーゼを入れたいと、かなり葛藤されているご様子でした。
当院では画像での術後のシミュレーションは行っていないので、術後のイメージを複数の鏡を使って前や左右から目で見ていただき、言葉で説明させていただきまます。体にメスを入れる手術を初めてするとなったら、自分自身も同じように迷うだろうと思います。
患者さまの中の不安要素をひとつずつ解消するようにカウンセリングさせていただきました。
説明を終えると、イメージが伝わって腑に落ちたのか、手術を決心して予約をとって帰られました。手術へ背中を押してあげられたかなと嬉しかったです。
コロナのマスク着用が任意になってから、1年が経ちました。
コロナ期間に比べて、このような鼻や顎、人中や法令などのご相談が増えた気がします。「マスク美人」などの言葉も流行りましたが、やはり人の印象を司るのは顔の目から下なのでしょうか。