前回の記事にも書きました通り、グアテマラはフローレス到着後、わずか3秒ぐらいでボッタクリの被害に遭遇し、見事出鼻をくじかれた僕。

 

 

そのあまりの速さから、

 

 

世界で一番早く知らない町でボッタクリに遭遇した男として、

 

 

さらには、世界で一番早く寝起きでボッタクられた純な男として、

ギネスに申請しようかと考えておる今日この頃です。

 

 

しかし、僕がフローレスにやって来た目的は、そんな不名誉な記録を作りに来たわけでも、もちろんボッタクられに来たわけでもございません。

 

 

ではフローレスに何をしに来たのか?

 

 

それは・・・

 

 

古代マヤ文明の大都市、

 

 

ティカル遺跡を見に来たわけです!!

 

 

 

 

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しかしそんなティカル遺跡で、

 

 

またしても僕の旅を台無しにする事態が・・・

 

 

 

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常々言っておりますが、基本的に既に行った場所以外は、海外の事なんて江戸時代の人並みに何も知らない僕。

 

 

いつも次の行き先の事など何もわからずに、

相方軍師の3歩後ろを、古き良き時代の女のごとく付いて回ってるだけなんですが、

 

 

実は今回の行き先、ティカルにおいては違います。

 

 

そうです、僕ティカルのことは、ティカルの事だけは以前から知っておりました。

 

 

あれはまだ旅に出てすぐの頃です。

 

 

中国で出会った写真家の方から一冊の本を譲り受けました。

 

 

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石田ゆうすけ作 『行かずに死ねるか』

 

 

 

正直最初譲り受けた時は、

 

 

「いらんいらん。何渡してくれてんねん。ありがた迷惑や。絶対読まへん。荷物なるだけや。どっかのタイミングで絶対捨てたんねん。ノールックでな!!」

 

 

と考えていたのですが、ひょんなことから読み始めたところ、これがなかなか面白くて、一気に読んでしまったわけです。

 

 

内容は要するに、この作者の石田ゆうすけさんが、7年もの歳月をかけて自転車で世界一周をした時の実話で、時に強盗に銃を突きつけられ、身ぐるみはがされたり、病気にかかったり、親友の死に直面したり、恋をしたり…。

 

 

とまぁそんな内容なんですが、そこにはティカルについても触れられており、こんな描写が書かれておりました。

 

 

 

『周囲のざわめきで目が覚めた。

半身を起こして下を見たとき、全身の毛が総毛立った。

目下一面に、まさに海のようなジャングルが広がっていた。

地平線の遥か彼方まで、モコモコした立体的な緑にびっしり覆い尽くされている。

その規模にも圧倒されたが、何よりも目を引いたのは緑の海原のある一角だった。

まるで海底からせり出した摩天楼のように、そこかしこからピラミッドの先端がジャングルを突き抜け、空を目指しているのだ。

僕は魂を抜かれたように、それに見入った。』

 

 

これです。

 

 

これを読んだ時、僕はとにかくこう思いました。

 

 

 

行きたい!!!

 

 

マヤ文明とかよくわからんけどティカル行ってみたい!!!

 

 

ティカル行って俺もこの人みたいに全身の毛を総毛立出せたい!!!

 

 

 

前置きかなり長くなりましたが、今回のこのティカルだけは、マジで期待に胸を膨らませ、並々ならぬ思いでやって来たわけです。

 

 

 

てなわけで、いざ神妙にティカル見学スタート!!

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まずは入り口で、150ケツァール(約2300円)を支払います。

 

少しお高い値段設定ですが、素晴らしいものにはそれに見合った対価を支払わなければいけないのが世の常と言う事で、泣きながら支払いましたよ。

 

 

そして中へと足を進めますと…

 

 

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そこは原生林生い茂る凄まじいまでのジャングル!!!

 

 

 

「ティカルの遺跡群はジャングルの中にひっそりとたたずむ」と言う噂はかねがね伺っておりましたが、想像以上のドジャングル具合にびっくり。

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そりゃさっそくこんな輩も現れます。

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サソリ

 

野生のサソリを久しぶりに見ましたが、マジでキンモイですね。

なんすかねこれ。

明らかにカタギじゃないですもんね。

もし人間に凄い懐いて、可愛い鳴き声で、毒を持ってなかったとしても、絶対に飼いませんよね。

このキモいフォルムでは。

昔電撃ネットワークさんのショーを生で見ましたが、これ口に入れてはりましたからね。

完全に頭おかしいですよね。

これ口に入れるぐらいやったら、誰かのうんこ口に入れる方がなんぼかマシですよね。

僕の場合はね。

 

 

 

さらに、他の観光客は気づいてませんでしたが、僕の目だけはしっかりとこいつの姿を捉えてましたよ。

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極小ガエル。

 

なんかの拍子に豆の中に入ってても、気づかんと食べてしまうサイズです。

 

僕の動物を発見する能力はもはや匠の領域に突入しましたね。

 

 

と、そうこうしているうちに見えてまいりました。

 

 

 

遺跡群!!!

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マヤ文明最大の都市ということで、さすがどの建造物も大きいです。

 

 

さらにその中でもひときわ目を引くのがこちら!!

 

 

一号神殿!!

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人生初のピラミッドです!!

 

 

この写真ではその大きさはあまり伝わらないと思うので、僕と比較した写真をどうぞ。

 

 

 

デーーーーン!!!!

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さらに対になってる向かいの二号神殿から見るとこんな感じ。

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インカ文明のマチュピチュも、言わずと知れた圧巻の景色でしたが、このティカルもなかなか味わい深いものがあります。

 

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特にこの一号神殿のようなピラミッドにおいては、

「重機もない時代に誰がなんの為に!?」と行った具合に、イースター島のモアイ同様、ロマンが溢れます。

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そして、この日僕がかぶっている帽子も、

「なぜ仮面ライダーみたいなデザイン!?」と行った具合にロマンとオシャレの相乗効果が溢れ出て止まりません。

 

 

 

しかしこれらは広大なティカル遺跡のほんの一部にしか過ぎません。

 

 

本日のクライマックスである、四号神殿から見る景色こそ、先ほど紹介した、石田ゆうすけさんが、全身の毛を総毛立たせた景色なのであります。

 

 

ということで、いよいよクライマックスの四号神殿へと向かっている道中でした。

 

 

前方に見える木の上から、「ガサゴソッ」と言うおそらく動物が動いたであろう音が聞こえ、見て見ると、

 

 

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ん!?なんやなんや!?

 

 

 

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なんやこれ気持ち悪い!!

 

蜘蛛!?

 

いや蜘蛛にしてはデカすぎる!!

 

一体なんなんや!?

 

 

 

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猿や!!!!

 

 

にしても、手足長過ぎひん!?

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どうやら、スパイダーモンキーと呼ばれる猿の一種だそうです。

 

 

顔は可愛いのですがね、毛並みや動きが蜘蛛みたいで若干ひきます。

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まぁでも良いもん見れました。

 

 

さらに、

 

 

七面鳥や、

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ハナグマもそこら中におるし、

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タカみたいな鳥もいっぱいおるし、

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とにかく遺跡もすごいけど、動物の種類も半端ない!!

 

 

その中でも一番テンション上がった動物がこちら。

 

 

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トゥカン!!

 

 

ブラジルで違う色のトゥカンはなんども見かけましたが、この色の種類は初めて!!

 

しかもこんなにちゃんと姿を表してくれるなんて!!

 

これらの動物を見るだけでも、間違いなくこのティカル、一見の価値ありです。

 

 

とまぁ、こんな感じでたくさんの希少な動物を見ることもでき、テンション上がりまくりだったわけなんですが、本日のお目当は動物ではございません。

 

 

何と言っても、

 

 

身の毛が総立ちすると言う、

 

 

四号神殿からの景色が本日のメイン!!!

 

 

と言うことで、

 

 

遂に、

 

 

遂に、

 

 

夢にまで見たあの景色が目前に迫る!!

 

 

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期待に胸をパンパンに膨らませ、

 

 

喜びを噛みしめるように階段を一歩また一歩と登ってゆき、

 

 

遂に到着、

 

 

いや、到達しました!!!

 

 

 

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まさに海のような、地平線まで続くジャングルがそこには広がっておりました。

 

 

 

美しい。

 

 

美しすぎる。

 

 

写真じゃあまり伝わらないかもしれません。

 

 

でも良いのです。

 

 

僕が、

 

 

僕だけがこの景色の素晴らしさを理解できたら。

 

 

 

そうして、石田ゆうすけさん同様、

僕も魂を抜かれたように、この目下に広がる幻想世界に見入っていた時でした。

 

 

突如、相方軍師からこんなことを言われます。

 

 

 

なぁ、いつ降りんの?

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なぁて、いつ降りんの!?

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私お腹痛いねんけど。

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トイレ行きたいからは早く降りたいんですけど。

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以上、

 

 

 

相方のうんこ如きに、僕の旅の腰を完全に折られ、全身の毛が総立ちした話でした。

 

 

 

 

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