前回の記事にも書きました、ゴキブリが車内を徘徊する恐怖のバスに乗り、命からがらたどり着いたグアテマラシティー。
グアテマラシティーは治安が悪いと言うことで、そこから再びバスのに乗り、9時間かけてようやく目的地である、フローレスへと到着したわけなんですが、
まさか到着後、あんなにも早く、
人類最速ウサイン・ボルトのようなスピードでボッタクられるとは・・・。
ランキングに参加してます。
ひとまずいいね、ありがたき幸せ。
朝6:30
フローレスのバス停へと到着。
前回のゴキブリバスとは打って変わって、なかなか綺麗で居心地が良かった為か、安心して爆睡していた僕達。
しかし、到着したバス停から僕達観光客が宿泊する宿なんかがあるフローレス島までは、約1キロの距離。
まぁ別に歩いてでも迎える距離なんですが、前日からの大移動で悲鳴をあげる僕の体、さらに寝起きのダルさから、歩いて向かうなんて選択肢は僕の頭には毛頭無く、トゥクトゥク(小さなバイクタクシー)でも捕まえて、簡単に行こうと、意識朦朧とする中考えていた時でした。
「フローレス島に向かう人はこのバンに乗って!!」
僕達が乗って来たバス会社の人らしき人物に声をかけられる。
料金はいくらかと聞くと、
「無料だよ!!ほら早く乗って!!」
まぁ今から思うと、この時点でおかしい話なんですが、この時は寝起きで頭もボーッとしていたので、
「乗って来たバス会社が提供しているサービスの一環なんかな?」と。
さらに僕達以外にも、同じバスでここまでやって来た人達が、それに乗っていたので、何疑うことなく誘われるがままそのバンに乗車。
そして、
運転手「どこの宿に向かえば良い??」
どうやら、乗車した客、それぞれの宿まで連れて行ってくれるみたい。
ただ僕達は、めぼしい宿は事前に数件リストアップしていたものの、実際その宿に行ってから決めようと考えていたので、その旨を伝えると、
運転手「じゃあ、俺のお勧めする宿を紹介するよ!!見てから決めれば良いから!!」
と。
まぁ実際にその宿に泊まるかどうかは別として、
車でフローレス島へ連れて行ってくれるだけでもありがたいし、
行ってみてあまりよくない宿やったらまた自分達で自力で他の宿を探し直せばいいかということになり、
とりあえずその男性のオススメ宿まで連れて行ってもらうことに。
宿まで向かう車内ではグアテマラ人にしては珍しく、流暢な英語で、
「ティカル遺跡にはいつ行くんだい!?」
とか、
「フローレスの後はどこに行くんだい!?」
など、陽気に話しかけてくれます。
そうしてあっという間に、そのお勧めの宿まで到着したバン。
宿の名前を確認すると、
“Hotel Mirador Del Lago”
実はこの宿、僕達があらかじめリストアップしていた宿!!
こりゃあちょうどええやんと、早速その宿の概要を聞き、部屋を確認。
・ツイン1泊110ケツァール(約1665円)
・ファン
・wifi共有スペースのみ
・手洗い洗濯可(屋上に干すスペース有)
・トイレ、シャワー部屋付(水シャワー)
部屋の中も清潔そうやし、何よりも、かなり疲れていたので、もうここでええやんとなり、即決。
しかも僕達をここまで連れてきた運転手が宿のオーナーに交渉してくれ、
本当は1泊140ケツのところを110ケツにまで値下げしてくれました。
この時点で、「この運転手、だいぶええ奴やんけ!!」と、
完全に信用しきっていた僕達。
この手厚いもてなしに、お礼を言って早速荷物を部屋まで運ぼうとした時でした。
「君達明日ティカル遺跡に行って、明後日メキシコのパレンケへ向かうと言っていたね?今僕の所の会社で予約すれば、この宿からティカル遺跡への往復交通費、更にはパレンケへの送迎代全部含めて一人500ケツァール(約7523円)でいいよ!」
と言います。
500ケツァール???
この時はまだ、それらの値段の相場を調べていなかった僕達はそれが高いのか安いのか分かりません。
でもさすがに500ケツは高いような気が…
なので、
「うーん。まだ何もわからんし、もしかしたら、予定変更するかもしれへんから、それは大丈夫ですわ。」
と言って丁重にお断り。
すると、
「ちょっと待って、ちょっと待って!!じゃあこれならどう!?」
電卓を弾くその運転手。
「これはもう今だけのスペシャルプライスだ!!もし今君達が予約してくれるんであれば、この値段でオッケーだ!!どうだ!?」
その弾かれた電卓を見ると、そこには
380の数字が。
んん!?
380ケツァール!?
さっきより、2000円近く安なったやん。
どないしよ〜〜
うーん、でも、こんな急に安くなるのもちょっと怪しいな。
まず相場がなんぼか知りたいしな。
「ごめんやけど今日はもう疲れたし、ちょっと考えて、また後で返事してもいいかな・・・。」
そう言ってやんわり断ろうとした僕達。
しかし、
「後から?!後からだったらもう僕は次の仕事に行かなくてはならないからここにはいないし、今じゃないと君達の予約は受けれないよ....。こんなにお得な値段設定を断るなんて本当にもったいない....!!」
と、とても残念そうな顔。
うーーーーむ…(-。-;)
どうなんやろうな〜。
なんかおかしい気もするけど、宿の値段交渉もしてくれていい奴でもあるしな〜。
もしほんまにこの値段が安かったら、今断って後悔するかもしれんしな〜。
ここからティカル遺跡へは往復で2時間ぐらい掛かるらしいし、
パレンケへも途中、国境の川をボートで越えたりして10時間ぐらいは掛かるらしいからなぁ〜。
うん。
ひょっとしたら、この380ケツァールは相当安いのかもしれんぞ!!
よし、
その話乗った!!!!
と言うことで、一か八かその話に乗った我々。
しかし、
今となったらわかります。
寝起きで意識朦朧としている時は、どんな交渉も絶対に乗っちゃダメ!!!
はい。
結果から言いますと、完全にこの時に僕達はボラれました。
この後、少し宿で睡眠をとり、起きてから町歩きも兼ねて一応他のツアー会社の値段を確認しに行くと、
ティカル遺跡への往復交通費→70ケツァール!!
フローレスからパレンケへの送迎代→170ケツァール!
両方合わせても240ケツァール!!(約3600円)
つまり…
2000円ぐらいボラれとんがな!!!!
(二人合わすと4000千円)
あのペテン師め!!!!
どうやらと言うか、今から考えたら絶対にそうなんですが、あの運転手は、僕達がフローレスまでやってきた大きなバス会社の人間でもなんでもなくて、ただの悪徳ツアー会社のペテン師でした。
怒りが一気に沸点に達した僕達は、絶対にキャンセルしてやろうと、お金を支払った時のレシートに書かれていたツアー会社らしき住所に、たけし軍団のフライデー襲撃事件並みの勢いで乗り込みました。
乗り込んだツアー会社にはさっきの僕達を騙したペテン師はおらず、若いチャラそうな兄ちゃんが一人。
「朝バス停まで迎えに来たおっさんはどこだコノヤロー!?」
世界の北野、いや、僕の先制攻撃!!
しかし、
チャラ兄「その人は今はここにはいないよ。」
「じゃ、じゃ、じゃあ電話してくださいよバカやろー!!」
松尾伴内、いや相方も負けじと参戦。
電話をかけるチャラ兄。
しかし、どうやら電話は繋がらない様子。
もうこうなったら仕方がない。
目には目を、歯に歯をと言うことで、
「すいませんけど、僕のおばあちゃんが死んで明日には日本に帰らないといけないから、キャンセルしたいのですが。」
と、完全なる嘘をついてキャンセルを申請。
(ばぁちゃんすまん!!)
すると…
チャラ兄「キャンセルはできないよ。その代わりそのツアーのチケットはずっと有効だからまた来年そのチケットを持ってここに来ればいいよ。はっはっはーーーー笑」
「ブチ殺すぞ、この野郎!おれは刑務所行きも覚悟している!!」
と、たけしさんがフライデーを襲撃した時と全く同じセリフを吐きたい気持ちをなんとか押し殺し、
「じゃあもういいです。」
と、結果あえなく玉砕。
く、く、悔し過ぎるーーーーーー!!!!!
かれこれもう3年以上も海外におるのに、未だにこんなボラれ方、マジで悔しすぎる!!
ここ最近の中南米はそんなにボッタクリのような人に出会わんくて、ちょっと気が緩んでたんかもしれん。
そんな自分にも腹がたつ!!!
その後もこのフローレスでは、ちょっとした商店で水とかを買うだけでも、かなりの値段ふっかけてくるし、店員の態度は一時の沢尻エリカ並みやし、
なんやねんこの町の住人!!!
全員悪人、
いや、
全員、
ペテン師やんけ!!
と、怒鳴り散らしながら歩いていたその時でした。
目の前に衝撃の光景、
いや、
この町の全てを物語るような、
そんな看板が目に飛び込んで来ました。
それは…
Yoペテン!!!
そう言うことか!!
この町は、町が一丸となってペテン師を祭り上げる、
ペテンのペテン師によるペテン師の為の町、
ペテンやったんか!!!!
と言うわけではどうやらなさそうで、
なんと偶然にも、このフローレスの町は、
「ペテン県」と言う、県の一部なんだそうです。
ただ、僕の中では、ここはやはりペテン県ではなくて、
ペテン師(市)!!!
と言うことで、皆さんも寝起きでの値段交渉には十分お気をつけください。
あ〜、でもマジで悔し〜。
ただいまランキングに参加してます。
ペテン師に負けずに頑張れ!のいいね、よろしゅうお願いします。
現在23位