今や世界各地に点在する日本人宿。

 

 

やはり日本人というだけあって、サービスが良かったり、居心地がすこぶる良かったりすることが多いのですが、

 

 

そう言った日本人特有のホスピタリティーとは別にして、

 

 

これほどまでに印象に残った?

 

 

いや、

 

 

脳裏に深く刻まれた日本人宿は初めての経験でした。

 

 

 

 

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まずは、上記のおっさんの写真を見て皆さんはどんな印象をお受けでしょうか?

 

 

僕は正直最初このおっさんの姿を目にした時は、直感でこう思いました。

 

 

 

「完全にやばい奴やん。」

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そう、

 

 

この見た目完全にやばそうなおっさんこそ、

 

 

本日の主役である、

 

 

グアテマラはシェラの老舗日本人宿・TAKA HOUSE オーナーこと、

 

 

タカさん!!!

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シェラでは、有名な古着屋に行ったり、温泉に行ったり、衝撃的な神様を拝見したりと、それだけでもかなり濃い時間を過ごしておったわけなんですが、それらの思い出を軽く塗り替えるほどに、TAKA HOUSEの印象、いやタカさんのインパクトが強烈だったわけです。

 

 

 

こちらはタカハウスの外観。

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建物自体はだいぶ古そうな印象。

 

 

部屋は全室ドミトリーになってるのですが、ベッドとベッドの間に、仕切りが設けられており、個人用のライトも付いているので、まるで個室のようなやけに落ち着く空間になっています。

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たださっきも書きましたように、建物自体が古いからかなんなのか、だいぶ埃っぽくて、僕はこの部屋にいる間、700回ぐらいくしゃみが出て死にかけました。

 

 

後、これはタカハウスのせいでもなんでもないのですが、この時僕の隣の部屋から毎夜毎夜、獣のような雄叫びが上がり、あまりにもうるさかったので、イノシシでも飼ってるのかなと思い見に行くと、そこにはイノシシそっくりの人間の大学生が寝てました。

 

マジで危うく猟銃で打ちかけたぐらいにイノシシそっくりでした。

 

 

なのでそう言ったこともあって、正直この宿の居心地が良かったのか?と問われると…

 

 

「いや、それほど居心地は良くなかったよ!!」

 

 

と、確固たる自信を持って答えれるのですが、

 

 

ではなぜ、この宿が僕の心を鷲掴みにしたのかと言いますと、

 

 

やはりこのお方、

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 タカさん

 

一応これはタカさんの名誉のためにも書いておきますが、普段からこのよな偽乳を身につけてるわけではなく、これはたまたま成り行きでそうなったというだけの話で、別に怖がらなくても大丈夫です。

 

 

ただ、

 

確実に、

 

やばい人ではあります。

 

 

 

一体何がそんなにやばいのか!?

 

 

まず、各宿にはそれぞれ客が守らなければいけない、ルールというものがありますよね?

 

例えば、

 

「夜12時以降は静かに!!」

 

とか、

 

「キッチンは使い終わったら必ず後片付けすること!!」

 

とか、

 

もちろんこのタカハウスにも、客が守らなければいけない最低限のルールみたいなのがあるのですが、

 

それと同時に、

 

なんとこの宿には、この宿を統括しているはずのオーナー、

 

タカさんが守らなければいけないルール。

 

 

というのが存在しているのです!!

 

 

それがこちら!!

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こんなん見たことあります!?笑

 

タカさんオーナーですよここの。

 

要はソフトバンクの社内に、「孫正義社長が守るべき約束!!」と、デカデカと貼られているようなもんですよ。

 

 

ていうかまず、

 

②の「ラーメンは週に3回まで」て、

 

どんだけラーメン好きやねん!!て話ですし、

 

 

③の「男女差別しない」とか、

 

⑤の「自分に非があったらちゃんと謝る」

 

なんて、

 

「いや、人格どないなってんねん!!!」

 

と、思わず突っ込んでしまいますよね。笑

 

 

 

さすがにここまで書かれると、タカさんもそれらのルールを守ってるのかな?と思いきや、そうじゃないみたいで、

 

聞くところによると、大の酒&ジャンクフード好きのタカさんは、過去の食生活の乱れやお酒の飲み過ぎにより、今はかなり体を壊されているみたいなんです。

 

しかし、夜な夜な、管理人の目を盗んでは、その禁止されてる、ラーメンやらカップ焼きそばと言ったジャンクフードを貪り食ってるんだとか。

 

 

 

ちなみに僕も一度、タカさんから、

 

「これは絶対に管理人には内緒だからね。」

 

と、スーパーで買って来たであろう、ラーメンやらカップ焼きそばを、悪代官のような悪い顔で見せられたことがありました。

 

そしてどうやらその日、みんなが寝静まった後に、こっそりとそのカップ焼きそばを平らげたみたいなんですが、詰めが甘いというか、アホというか、まさかのその食べ終わった焼きそばの容器を片付けずに、テーブルにそのままにしてたみたいで、翌日管理人の若い女の子にババちびるほどキレられてました。

 

 

 

そして、ある時は管理人の若い女の子から、

 

「ていうか、タカさん最近部屋の掃除とかしてるの!?」

 

と、問われるや否や、

 

タカさん「してるよ!!してる!!毎日ちゃんとしてるよ!!なんだよ!!疑ってるのか!?」

 

と真っ赤な顔で慌てふためき、その明らかな動揺っぷり、クソ大根役者っぷりに何かを察知したのか、管理人が無理やりタカさんの部屋に入ると、そこには山ほど大量に積み上げられたカップ焼きそばが置いてあり、部屋の掃除云々関係なく、これまた焼きそばが原因でババちびるほどキレられてました。

 

 

 

更に、タカさんは宿の経営者にもかかわらず、お金の計算が苦手みたいで、

 

管理人さんからまず、

 

「タカさんにだけは宿泊費は支払わないでください!!」

 

と念を押されまして、

 

挙げ句の果てには、宿に置かれてあるホワイトボードにはなんと、

 

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タカさんが自分の宿に返さなければいけない借金の額が書かれております!!笑

 

 

宿の主がそこの宿に借金て!?

 

もはや斬新すぎて僕には理解できません。

 

解読不能!!

 

 

 

そして、こちらはそんなタカさんが飼ってる犬。

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ボビー

 

 

一見可愛らしく大人しそうに見えるこちらのボビーなんですが、

 

宿に到着後、まずタカさんから注意されたことは、

 

「この犬は絶対に触らないでください。普通に噛みます。」と。

 

いや普通に噛むの!?笑

 

やはり、飼い主に似るのか、犬も変わり者の様子。

 

ただ、このボビーは昔タカさんが飼う前に、現地の人間から虐待を受けていたみたいで、よっぽどの人じゃない限り心を開かないんだとか。

 

 

そんなボビーなんですが、タカさんにだけは心を開いているのか、常にタカさんに付いて回るボビー。

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この二人、おそらく似た者同士のような気がします。

お互い訳あり感が半端ないですから。

 

 

 

更にこちらはもうかれこれ10年以上この宿に住んでる常客、

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トクさん

 

 

トクさんは常人では考えられないほど鼻毛が出ており、喋るたびにその鼻毛が右往左往と揺らめき、まるで荒野に揺らめくススキのような様相を呈しているのですが、

 

そんなトクさんが10年もここに居座ってると言うことは、よっぽどタカさんとウマが合うのかなぁ??なんて考えていたのですが、実はその逆みたいで、

 

なんとこの二人、

 

犬猿の仲なんだとか!!笑

 

 

一度タカさんにその真相を確かめたのですが、タカさんはトクさんのことを、

 

 

「大っ嫌い!!」と言ってました笑。

 

 

確かに二人が会話をしているところはほぼ見られませんでしたね。

 

 

ただ、そんなことを言ってるタカさんですが、なんとトクさんにだけは、プライベートルームを与えてたりするらしく、

 

タカさん「あいつにはプライベートルームを与えて閉じ込めてやってるんだ!!」

 

とかなんとか言ってましたが、10年て…

 

マジで意味わかりません。

 

 

 

とまぁそんな感じで、一見ろくでもないおっさんのように感じるタカさんなんですが、実はむちゃぐちゃ優しくて、毎日のようにオーナー自らスーパーなどに買い出しに行き、シェア飯を作ってくれます。

 

「今日は何が食べたい?」

 

なんて聞いてくれる日もあり、味はどうあれ(美味しい日もあればそうでない日も笑)僕たち旅人にとっては、ご飯を作ってくれるのは本当にありがたい話なんです。

 

そして、写真を見てもらったらおわかり頂ける通り、野菜もたっぷりで本当にバランスのいい食事を作ってくれます。

 

 

ただ、その作り手であるタカさんは、

 

野菜が大嫌い。

 

 

しかし、食べなければこれまた管理人に怒鳴り散らされると言うことで、渋々食べてるのですが、やはりそこでもたまに管理人の目を盗み、そーっとゴミ箱に捨てに行ったり、僕たちに自分の野菜を「これ美味しいからお食べ。」と、食べさそうとしたり、マジでやり口が子供。

 

なので、そう言ったきつく叱ってくれる管理人さんがいてくれてちょうど良いのかも知れませんね。

 

事実、そんなタカさんのことを思ってか、過去に滞在した女性宿泊客の何人かは、今でもタカさんに心配の手紙を送り、日本から日本食品などの物資を送ってくれる方もいるんだとか。

 

 

 

 

なのでこのタカハウスは正直、

 

綺麗でもないし、居心地がそんなに良いわけでもないし、部屋も埃っぽいし、犬は触ると普通に噛んでくる。

 

でも、

 

それらを凌駕するぐらいに、

 

このタカさんて人にはなんかよくわからんけど、

 

人から愛される驚異の魅力があるんじゃないかと!!

 

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料理もそんなに美味しくないし、

 

 

たまにキレて一人でぶつくさ言ってるし、

 

 

周りに当たったりするし、

 

 

履いてるズボンは汚いし、

 

 

まるで完璧じゃない。

 

 

豊田真由子議員の秘書をやってたら間違いなくブチギレられてる。

 

 

そんな人。

 

 

でも、

 

 

だからこそ、

 

 

完璧じゃなく、

 

 

隙だらけだからこそ、

 

 

思わず手を差し伸べてあげたくなると言うか、

 

 

なんだか放っておけない母性本能をくすぐるような、

 

 

タカさんならではの、

 

 

まるで完璧じゃない隙だらけの魅力があるんじゃないでしょうか。

 

 

以上、

 

 

シェラの印象深すぎる日本人宿でした。

 

 

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