ローカルバスを5回も乗り継ぎ、
二日間かけてやっとこさ到着したオスティオナル。
ここへ来た目的はただ一つ。
アリバダ(ヒメウミガメの一斉産卵)を観るため。
果たして到着早々、そんな奇跡の瞬間に立ち会うことができるのでしょうか?
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ひとまずいいね、ありがたき幸せ。
【オスティオナル到着初日】
そこをバス停と呼んでいいのかどうやら。
殺風景な田舎の道端で降ろされる。
目に見えるのは簡素な建物と、数人の村人達。
後は、道路沿に茂っている木々の間から見える海。
綺麗な花。
そして、
変な顔をした馬と牛。
な、なんちゅう平和なとこなんや。
というか、
ほんまにここが世界で一番のアリバダを見れる場所なんか!?
ほんまに見れるとしたら、もっと賑わってても良いようなもんやけど…。
期待よりも不安が先行する中、とにかく宿を探そうと歩き始めたのですが、その時に何やら足に違和感が。
見てみると、そこには僕の足に這い上ろうとする無数のアリが!!
恐れおののき、追い払おうとすると、
痛い痛い痛い痛い!!!!
到着早々田舎ならではの洗礼を浴びることに。
こんなアリが人間に全くビビってないような田舎の村に、宿なんてあるんやろうか?
なんて不安視しながら歩くことわずか3分。
普通にありました。
相方云く、アリバダの時期は各地から観光客が押し寄せるという事で、本来ならばネットであらかじめ予約すべきらしいのですが、
なんせ予約サイトに載ってるこの辺の宿は、ゾッとするぐらい高いらしいのです。(普通に二人で一泊5,000円ぐらいしてた)
なので、その日飛込みで宿に泊まれるのかかなり心配していたのですが、無事見つかって一安心。
しかもここの宿、一泊二人で2500円ぐらいと、かなりお手頃な価格。
部屋もトイレ、シャワー付きで、おまけにこんな田舎なのに、WiFiも有り!!
庭にはハンモックがあるくつろぎスペースも。
まさかこんな良い宿に泊まれるなんて思ってなかったので、ラッキーでしたね。
ただ一つ問題点を挙げるとするならば、このくつろぎスペースの上にまで伸びたマンゴーの木。
キッチンがない宿の為、僕達はほとんどの食事を自分達が持ってる自炊セットを駆使してここで作り食し、暇な時にはネットをしたりしてたのですが、そのマンゴーの木になってるマンゴーを鳥が狙って、ここのトタン屋根に落としていく度に、
バーンッ!!!!!
と死ぬほどデカイ発砲音にも似た音が響き渡るので、それが唯一の問題点ですかね。
マジで何度びっくりしてパンツを滲ました事か…。
坂上忍さんだったら一日7回パンツを履き替えるの必須です。
そうして無事、良い感じの宿にチェックイン出来たところで、宿の人に大事な質問を投げかけてみました。
「今月はアリバダは見れますか....??」
というのも、僕がここを訪れたのは、7月後半。(リアルタイムとどんだけ離れてんねん!なんて言葉には耳にダンゴムシを詰めて塞ぎます。)
実はオスティオナルのアリバダのシーズンは8月~11月の下弦の月(新月の数日前)の前後三日程。
という事はギリギリシーズンインしていない可能性も大いに考えられるわけなんですが、
宿のおばちゃん「多分あと数日待てば見れると思うわよ。」
良かった〜。
ここまで来て見れへんとかマジで終わってますからね。
おばちゃんのその一言が唯一の僕達の希望の光となったことは言うまでもありません。
てことで、宿に荷物を置き、さっそく近くのアリバダが発生すると言われる海を見学しに出発。
海までは歩いて2分ぐらいですぐに到着。
オスティナルビーチ
するとさっそくビーチの入り口付近にこんな奇妙な無数の穴を発見!!
相方「これ絶対、カメが掘った穴やで!!」
僕「マジでか!?穴って卵産んだ後、塞がんの?」
相方「うーん。そうやな〜。じゃあ多分前に孵化した跡か、鳥が掘り起こして食べたとかちゃうかな?」
僕「そうなんや。じゃあ、もうここには卵はないってことかな?」
相方「そうやろうな。」
僕「ちょっと覗いてみよかな?」
てな流れで、その掘られた穴を覗くと、
うんこの臭いがしました。
はい、そりゃもう強烈なほどの完全なるうんこの臭いがしました。
なんなんでしょか?
穴を臭うとじゃなくて覗くと、うんこの臭いがする。
もう一回言わせてください。
いったいなんなんでしょうか?
ウミガメの卵ってうんこの臭いがするんかな??
いつまでもうんこの事を真剣に考えててもしょうがないので、少しビーチを歩きます。
しかしこの広いビーチを覆い尽くすような程の数のカメがほんまにやってくるんでしょうかね?
不思議で仕方がないですよね。
ほんまそんなん見れた日にゃ、テンション上がりすぎてどうにかなりそうな気がしますが。
アリバダが発生する時間帯は夜の8時頃から朝の5時ぐらいまでと言われており、当然僕達がこの海に来た時間(15時ぐらい)は見れないので、軽くだけ海を見て、宿に引き返し、もう一度夜に訪れたのですが、この日アリバダが発生する事はありませんでした。
【オスティオナル二日目】
この日は僕達の中で勝手に期待度が高まっていたんです。
なぜならば、この日が今月の完全なる下弦の月の日だったから!!
て事で、まだ日も出ていない早朝から海を見に行ったわけなんですが、
残念。。。
そして、さらに夕方になるまで時間を潰し、
ようやく夕方。
もちろん海に行きますと、
いや…
絶対にこいつらやん。
昨日のうんこの臭い、絶対にこいつらの仕業やん。
間違いないやん。
村の中にもいっぱいおるし。
カメの卵がうんこの臭いがするとかじゃなくて、単純に犬のうんこの臭いやんけアレ。
て事はこの無数の穴はカメ全く関係ないんやんけ。
俺はいったい何をしてたんや…。
至近距離で犬のうんこの臭い嗅いだだけやんけ。
ただの変態やん。
クソ犬公めが!!!
そんな僕の気持ちを代弁するかのように突如始まった、犬vsカニ。
カニの超威嚇!!!
しかしそんな威嚇も虚しく一瞬にして犬に踏みつけられお亡くなりになられたカニ。
生きるって大変やな〜。
亡くなられたカニのご冥福を祈りながら、今回は少しビーチの遠くの方まで歩いてみる。
すると、
これは絶対にカメの卵の殻や!!!!
間違いない!!!!
ここにカメはやって来るんや!!!!
と、また少しアリバダへの期待が高まり迎えたサンセット。
日が沈むにつれてビーチで泳いでいた、子供達、そしてサーファー達が海から続々と上がってきます。
そして完全に日が水平線の向こう側に消えていくと同時に、
どんどんピンク色に染まるビーチ。
過去に見た事ない綺麗なピンクのグラデーション。
美しすぎる・・・。
失恋してたら絶対涙流してるやん・・・。
残念ながら、この日も遂にこのビーチにウミガメがやって来る事は無かったのですが、
そんな事も忘れさしてくれるぐらいに美しいサンセットが見れました。
て事で、オスティオナルの夕日、カメが見れなくても、一見の価値ありです!!!
ただいまランキングに参加してます。
確かに夕日むっちゃ綺麗やな!のいいね、よろしくお願いします。
現在11位
あっ、ちなみに今日で旅に出てから丸4年が経過したみたいです。
まさかこんなに長い間海外にいるなんて…。
て事で今日から5年目を迎えた迎えたこのチュンちゃんワールドツアー、どうぞこれからもよろしくお願いします!!