ガラパゴス諸島の旅もいよいよ終盤を迎えようとしております。
たくさんの希少な動物との触れ合いに、たいへん満足しております。
しかし、この残りわずかのガラパゴス生活において、一抹の不満と言いますか、後悔の念と言いますか、やり残した事が一つあるのです。
ずばりそれは、
コイツを未だに見れていないって事!!!
(ネットから)
アオアシカツオドリ
以前にも書きましたが、そのあまりの可愛らしいビジュアルから人気に火が点き、今ではアシカやゾウガメと並んでガラパゴスで不動の地位を築いているアオアシカツオドリ。
印象的なのは勿論その青い足にあるのと思いますが、特に我々人間を驚かす特殊な行動がコチラ。
繁殖期に見せる求愛のダンス!!
オスが足を交互に持ち上げ、メスの周りでダンスを踊るんだとか。
これこそまさに今大人気の「恋ダンス」ではないでしょうか!!
(ちょっともう古いねん!とかの意見は、耳にどんと焼きを詰めて聞こえないようにします。)
そんなアオアシカツオドリを一度この目で見てみたいと、ツアーにまで参加したのですが、運悪く見れず。
相方に至っては、カツオドリトートバックやパスポートに押してもらえるスタンプまで収集するぐらいにハマってしまっているのに…。
ということでガラパゴス滞在も残りわずかとなり、ほぼ諦めムードが漂う中、かすかに残された可能性を胸に秘め、本日も観光スタート。
とりあえず、まだ行ったことのないサンクリストバル島内のビーチへ行こうとなったわけなんですが、
この日の前日、相方からこんな事を聞かされます。
相方「今地図で見たけど明日行くビーチはかなり遠いみたいやわ。頑張って歩ける?」
これを聞いた時、僕はある事を思い出しました。
それは、ここガラパゴス前に滞在していたグアヤキルでの事。
とある酒場で相方とビールを飲んでいると、隣に座っていた年配のオランダ人男性に声をかけられたのです。
ガラパゴスに行くのかい?ならぜひお勧めするのは、自転車をレンタルする事。あの自然豊かな道を自転車で巡るのはとても快適で気持ちが良かったよ。
とても…
快適で…
気持ちが良かったよ…
僕「よし!明日は自転車レンタルして行こう!!」
思わずそう口に出ました。
この、明日は確実にかなり歩かないと行けないという状況において、見事な記憶の再生。
まるで旅の神様が僕たちの旅をより良いものにするために与えてくれた、幸運の伏線。
そんな幸せにリーチがかかった伏線を回収しない手はない。
さぁ、立つんだ。
立ってその幸せのロープを掴むんだ!!
相方「自転車レンタルなんて高いからせーへんよ。明日はいっぱい歩くから早く寝なさい。」
僕「はい。おやすみなさい。」
そうして迎えたこの日。
僕達は言わずもがな、歩いて目的地のプラヤ・ロベリアビーチへと向かいます。
多くの民家などが立並ぶ町から離れると、一変。
目に映る景色はと言いますと、
なんかすごい砂利道の大自然。
うだるような暑さの中、時計を見る。
まだ出発してから、10分ぐらいしか経ってない。
ということは、あと少なくとも30分は歩き続けなあかんのか。
30分て。
ちびまる子ちゃん終わってサザエさんのオープニング始まってまうやんけ。
これが、もし自転車で行けてれば。
とても…
快適で…
気持ちが良かったよ…
そう言えば、よう考えたら昨日の相方の「今地図で見たけど明日行くビーチはかなり遠いみたいやわ。頑張って歩ける?」
の疑問文は一体何やったんや?
頑張って歩ける?って質問しておいて、こっちが自転車で行きたいと言ったら、「明日はいっぱい歩くよ。」て。
なんやそれは。
もうあらかじめ答えは決まってたんやないか。
A「今日のご飯はあなたの嫌いなピーマンです。食べれますか?」
B「いいえ、食べれないので、パプリカにしてください。」
A「わがまま言わんと食べなさい。」
おかしいがな!!
こんな脅迫的で暴力的で利己的で独占主義な考え方、
ジャイアンとほぼ一緒やないか。
俺の物は俺のもの、お前の物も俺の物やんか。
ウゥゥゥゥ〜〜〜、クッソォォォ〜〜〜、
僕「やっぱり自転車を借りに行くべきだ!こんなの人間の歩く距離じゃない!!」
ジャイアン「何言ってんだい!!自転車なんて、のび太のくせに生意気だぞ!!」
この旅始まって何度目かの大喧嘩。
結果、とりあえずレンタルサイクルの値段だけでも聞きに、町へと戻ることに。
この戻る道中もジャイアンはもちろん怒り荒ぶれており、今すぐにでもリサイタルを開催しそうな危険な様相を呈しています。
しかし、僕も負けてはいられませんので、ただひたすらジャイアンを無視し町へと歩きます。
この旅史上最大の険悪なムードの中、とりあえず町まで戻ってきた二人。
そしてレンタルサイクルショップを探そうと、港の近くを歩いている時でした。
相方が何かに気づいて僕を呼びます。
「ちょっと!早く!こっち!こっち!!」
興奮気味に相方が指をさす方向を見ると…
んん・・・・?
エッ!!!!
ヒィアッ!!!!!!
でたぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!
アオアシカツオドリ!!!
相方「あれやっぱそやんな!?間違いないよな!?」
僕「間違いないな!完全に足青いもん!完全にアオアシカツオドリやろ!!」
相方「可愛すぎる〜!!やばい〜!!!」
僕「良かったな〜、見れて!!俺が自転車借りに行こうって言ったお陰や!!」
相方「ちがう!私が見つけたお陰や!!」
一瞬で仲良くなりました。
さっき、まであんなに喧嘩してたのに。
これまさに、
幸せの青い鳥。
ピューーーーー!!!!
さすがに、繁殖期ではないみたいで、「恋ダンス」は見れませんでしたが、しっかりとその姿を観察することができましたよ。
この時ばかりは、アシカになんて目もくれずにね。
アシカすまんな。
また後でビーチで会おうな。
そうして、幸せのおすそ分けをして、颯爽と飛んで行ったアオアシカツオドリ。
人間の欲というものは不思議なもんで、この後レンタルサイクルショップに行って値段を聞いたら3時間で10ドルと言われ、すぐにあきらめがつきましたよ。
そして、改めて気づかされました。
アオアシカツオドリには大空を飛び回る羽が生えてるように、
人間には大地を縦横無尽に駆け巡る足がついているって事を。
てなわけで、
もう一度ビーチへと、
タクシーに乗って行きました。
はい。
さすがにもう一回歩いて向かうのは死ぬほどダルいので、すぐにタクシー捕まえましたよ。
あんなに荒ぶれていたジャイアンも、今は優しさ溢れるしずかちゃんへと変貌を遂げました。
もうなんかちょっと達成してしまった感は否めませんが、一応やって来ました。
プラヤ・ロベリアビーチ!!
うん、むっちゃ歩いたり、喧嘩したりした割には、以外と普通のビーチ。
海よりも、海岸沿いに生えてる雑草が綺麗。
まぁ、シュノーケリングをしたら結構魚もいましたし、ウミガメもチラホラ見れて楽しかったのですが、今日のこの海を一番盛り上げてくれたのはやはりコイツらでした。
それでは最後、
こちらの曲とともに、
お別れしたいと思います。
サビからどうぞ!!
胸の中にあるもの いつか見えなくなるもの
それは側にいる事 いつも思い出して
君の中にあるもの
距離の中にある鼓動
恋をしたの貴方の
指の混ざり 頬の香り
夫婦を越えてゆけ
二人を越えてゆけ
一人を越えてゆけ
以上、
恋ダンスならぬ
アシカのヘビ食いブンブンダンスでした。
あーとにかくアオアシカツオドリ見れて幸せ。
只今ランキングに参加しておりま。
オチは弱かったけど、アオアシカツオドリ見れて良かったね!のいいね!よろしくお願いします。
現在16位
今年の目標の10位以内まで後わずか!!
皆様僕をなんとか人気ブロガーへと押し上げてください!!
よろしくお願いします。
因みに僕が「逃げ恥」を一度も見た事ないのは内緒です。