中国雲南省最期の地、シャングリラからさらに北に進み、四川省、郷城へ!!



 


郷城に行く理由は、郷城よりもさらに北にあるラルンガルゴンパという、東チベットと呼ばれる、ほぼチベット自治区に行く為の通過地点。


聞くところによると、チベット自治区よりもチベット色が色濃い場所らしい。


本当はこの四川省から本当のチベット自治区に入ろうと考えていたのですが、チベット自治区に入るのには外国人は手続きをして、パーミットという入境許可書をゲットしないと入れないらしく、パーミット取得には15日以上の日にちがかかり、しかも、申請をしても、そのときの情勢によって取得できない可能性もあるらしい。


なので、今回はチベット自治区を断念して、東チベットと呼ばれる場所に行く事にしました。



しかしながら、なぜ同じ中国の国なのに入れないのか??


僕は、旅に出るまで、他の国の歴史なんて考えた事もなかったので、まだまだ薄い知識なんですが、簡単に説明しますと。


今現在チベットは中国政府に実質支配されているらしいのです。


第二次世界大戦の頃までチベットは、ダライ・ラマ14世を精神的指導者とする独立国家でした。


中国の時の指導者、毛沢東率いる人民解放軍の手により、チベットは陥落。


1954年ダライ・ラマ14世がインドに亡命。北インドにチベット亡命政府を樹立。


その後から現在に至るまで支配は続いております。


支配とはいったいどんなものなのか??


・チベット民族の大量虐殺。

1949年~1979年の30年間だけで殺されたチベット人の数は120万人以上。
その後もチベット族による、独立運動、亡命政府を「分離主義」として非難し、犠牲者はさらに増えている。



・チベット自治区に中国漢民族の大量移住。

600万人のチベット人が暮らしている自治区に750万人もの非チベット人が(漢民族)が移住。現在も増加中。
自国のチベット民族が少数派になり、言語、文化、伝統、などが侵されていて、チベット人にとって不利な社会が形成されている。



・信仰の自由の制限。

インドに亡命したダライ・ラマ法王を分離主義者と非難し、ダライ・ラマを批判しない僧侶は寺院から追放。
高僧を中国政府が勝手に任命。
ダライ・ラマの写真の所持は違法。
家や寺院に飾っているだけで、弾圧。
チベット仏教の本格的な勉強を禁止。


・環境破壊
核ミサイル発射基地の設置。
核廃棄物処理場の設置。
チベット森林資源を4割伐採。


・情報封鎖
ネットなどは中国政府の検閲が入る。
YouTube、Google、Facebook、mixi、Twitterなどは開けません。
(こちらはチベットだけでなく、中国国内全土)
僕は裏技を教えてもらい、時間かかりましたが、開けておりました。



こう言った支配が今でもチベットでは続いております。


この支配から逃れようと、チベット民族は海外に命がけで亡命したり、デモを起こしたりしているが、今だ何も解決されず、チベット民族の身の方は狭くなる一方。


この様な状況の中、チベット民族の多くは、ダライ・ラマの教えを守り「非暴力」を貫いている。


ダライ・ラマは海外でよく演説を行っていますが、中国政府に対して「5項目和平プラン」を提示しています。

・チベット全土の平和地帯
・チベット民族の存在を危うくする中国人(漢民族)の大量移住の破棄
・チベット民族の基本的人権と民主主義自由の尊重
・チベットの環境回復と保護。核兵器製造、及び核廃棄物処理の場所としての使用禁止
・将来のチベットの地位、チベット民族と中国人の関係についての真摯な交渉の開始


決して、中国からの独立を求めているわけではなく、平和的解決を望んでいるにもかかわらず、中国政府は、ダライラマを分離主義者として非難し、ダライラマに手を貸そうとする海外の国(日本も含まれる)を強く非難しています。



こんな八方塞の中、チベット民族はデモ行進、会合、集会、請願などをするが、それも禁止。

暴動が起きても絶対的な武力で鎮圧。


そんな状況でチベットの僧侶達がどういった行動に出たのか。



焼身自殺。
自分の身体に油を注ぎ火を付け、自分の身をもってして、現在のチベットの状況を世界に訴えかける。

と言うような事が、実際に行われております。
中国の宿で知り合った日本人男性の友達の欧米人は実際に焼身自殺を目の当たりにしたらしい。



こんな状況をなぜ日本のマスコミは取り上げないのか??

日中関係に亀裂が生じるからであります。

今中国は世界でも有数の産業マーケット。
中国との関係が悪化すると、日本経済に大きな打撃が生じるんでしょう。


アメリカなどでは世界に先駆けて、チベットの独立運動が盛んであるらしい。
ある町では「フリー・チベット」と書かれたポスターが街中に貼られていたり。
ビースティーボーイズと言うミュージシャンが「チベタン フリーダム」と言うロックフェスを世界で開催したり!!


さすがはアメリカですね。


日本は今のところ見て見ぬ振りをつらぬいている状況。


すごく、面倒なテーマらしいです。



でも、世界的にチベット問題が取りざたされている中、なぜ中国の一般国民(漢民族)はその問題に触れないのか??


情報操作です。

子供の頃から受けている教育、情報規制などの背景から、中国国内の一般国民は、その問題を知らない、あるいは、知っていても間違った情報を教えられている、知っているが口に出せないらしいです。


実際に僕が旅で出会った中国人の25歳の男性は、ダライ・ラマの存在すら知らなかったのです。
(知らないフリをしていたのかもしれませんが)


僕は日本の焼肉屋でアルバイトをしていましたが、そこで一緒に働いていた中国人男性も、チベットに外人がパーミットを取らないと入れないと言う状況も知りませんでした。
「誰でも入れるよ!!」
っと言っていました。



どこの国でもそうなんでしょうが、一般国民は誰も悪くありません。


僕は日本で一緒に働いていた中国人達が大好きですし、みんな良い奴ばっかり。


だから中国人(漢民族)を否定しているわけではありません。


ただ、単純に、はたから見ていると、チベットの人が可哀想だなと言う感情に駆られるだけです。


日本でも、差別がまだまだあるように、この中国と言う国にも人権の問題は山積みみたいです。


僕みたいなお笑い芸人が、こんな記事を書くのはどうなんやろう??


さっブイ奴やなぁ~と思われるかなぁ~??


とすごく悩みましたが、知ってしまった(薄っぺらい知識ですが)たくさんの人にいろんな話を聞かせてもらった事を書きたい!!!


僕の事を知っている人にその話をしたい!!!
と思っただけの事です。



別に、書いたからどうとか、世界を変えたいんだ!!とか思ってません。


他国の問題ですし。


日本の鯨漁を否定してくる外国人も良くわかりません。


日本の文化なんやからええやないかとも思います。


ただ僕の思う良い風に変わっていけば良いな~と思います。


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