ぼくのかわいい弟(棒読み)

チャオーーーーーーー！！！！


うちの三兄弟。
８・５・３歳。

次男ゆいたんと三男ほーちゃんの話は山ほどあるんだけれど、
てか、もうニコイチみたいになってるけど、
長男ちゅんたんと三男ほーちゃんの話ってほとんど書いてない。

それもそのはず。

５歳離れてるちゅんたんとほーちゃん。





お互い絡まない。

ほーちゃんからしたら物心ついたときにはちゅんたんは「でかけてる人」な上に（パパと同じ位置付け）
逆にゆいたんは生まれた時からずっとずっとずぅぅぅっと一緒にいる存在なので
自然とちゅんたんに絡むことがなかった。


そしてちゅんたんは、

弟二人と遊ぶよりかは、



一人でテレビ観たり、本読んだりしてたいタイプなので、

おのずと１：２に分かれることが多い。




そんなちゅんたんとほーちゃんが珍しく一緒のお話。


小学校が短縮授業なので、
お昼から３人連れて本屋さんに行った日のこと。


ちゅんたんが買いたい本があるそうなので、
おこづかいを持って行ったのよね。
（あ、以前はおこずかいをあげてたんだけれど数ヵ月あげたところで自然消滅しちゃった。
今、特にほしがりもしないからあげてない。）


本屋で本を買ったあと、
ゲーセンコーナーを通りかかったら、

いつも１００円の白バイがこの日は半額だったのよ。



それを見つけたちゅんたんが、

ほーちゃんに、


声をかけた。


今日は珍しくお財布も持ってるし、５０円なら出せるって思ったんだろうね。



お財布から５０円出して、

弟を白バイに乗せてやる。





この間、私は隣の１００均をチラっとのぞきに行きつつ、３人の様子をみていた。



ほーちゃん人生初の白バイ。
ウーウー鳴らしながらガーコガーコ揺れた後、ほどなくして止まった。


ピタッ・・・。


しーーーーん。





そして、

止まった白バイの上から、


無言の催促。

たかられる兄。



さぁ、どうするちゅんたん。


弟たちの熱視線を振り切れるのか・・・！？















あかーーーん！

弟たちの思うツボーー！！！




おこずかいからもう５０円出して、





白バイ二連続。

やさし。



弟たちがブイブイ白バイ乗りまくったあと、

エスカレーターを降りようとしたら、





ガム発見。


いつもならスルーするものの、この日のちゅんたんはきっと自分のおこづかいを使ってみたい気分だったんだと思う。

おまけに占い付きときた。

ちゅ：「やってみよっかなー・・・」（占い好き）

ゆ：「俺もやりたい！！」
ほ：「俺も食べたい！！」

ガルガル群がる弟たち。


でも、


でもでも、





１０円しかないーー！！

本に全額つぎこんで
残った１００円を弟たちの白バイに使ったもんで、
残るは１０円のみ。


だけれど、ガムを買いたい。
僕はこのガムを一度食べてみたい。



そんなちゅんたんがかわいくて、
私がカンパしてあげようとしたんだけれど、

あいにく私も１０円しかない！！オーマイ！！

なんでやぁぁぁ・・・！！
普段小銭ジャラジャラあるくせにこういうときに限ってなんでないんやぁぁ・・（悶絶）


両替機を見に行ったんだけれど１００円にしか両替できなくて、１０円には変えれない。

こまった。


弟二人は餌に群がる鯉のようにクレクレ！！言ってくる。
ガッデム。
こうなったらちゅんたんの１０円と私の１０円で１粒買うしかない。




ガチャっ（２０円投入）

ボトッ（出てくる）



出てきたのは黄緑色のガム一粒。

運勢は・・・・




末吉。
（ちゅんたんらしい）


そしてこの小さなガムを、




３人で分ける。（貧）




一杯のかけそばならぬ一粒のガム。

まわりを砂糖コーティングしてある硬めのガムをゆいたんがまず３分の１ガリっとかじって、

その次にほーちゃん。




２人がかじったあとに残った分をちゅんたんが食べた。


わぁ♥
これで一件落着！めでたしめでたし～～♥









と


なるはずが・・・・







この３歳児が、




出た。

出たわ、イチャモンスター。


ちょっとしかかじってない！。（訴）だとよっ！！！



ガブっとかじったつもりが、砂糖コーティングの部分しかかじれてなかったようで、

うーーーわ。

ちょ、待てよ。
せっかくいい雰囲気だったのに、


はい最悪ーーーー。



坊っちゃま、ご乱心～～。

プゲラァァァ！！！


数あるご乱心要素の中でも
この方の場合、
食べもの関連がほんっとにしつこい！！



えげつないほどしつこい。

食べ物の恨みほど恐ろしいものはない。




泣く・ゴネる・せびるの三点セット～～！！！


ほ：「ちょぴっとっか（ちょぴっとしか）食べてない～～！！！」
知らんがな。
私：「みんなでわけっこしたんだから、しょうがないじゃん」
ほ：「全然食べれてなかったのぉぉ～～～！！！うわぁぁぁーーーん！！」

（私の足元にまとわりつきながら、
ズリズリズリズリ引きずる　歩く）

私：「そうだったのかー・・・。」
（早くこの場所から抜け出すんだ・・・！一刻も早く退散してガムのことを忘れさせるんだ・・・！ズリ・・ズリズリ・・・・）

ほ：「うわぁぁぁーーん！！もう一個！！もうイッコー！！もうIKKOーーー！！！」

どんだけ～～～！！！！

あーー。最悪や。
ガム一粒で大惨事や。

ほ：「うわぁぁぁぁ～～～ん！！！」

ゆ：「ほーちゃーん？見て～！こんなんあるよ！！」
（気をそらす作戦に参加してくれたゆいたん。）

ほ：「もうIKKOーーーーー！！！！」

ゆいたん爆死！

ちゅ：「ほーちゃーん。こんなのもあるよ～」

ほ：「うぎゃぁぁぁぁぁ！ガムがいいーーー！！！」

ちゅんたんも爆死。

ズリズリ・・・・ズリズリ・・・


ズタ袋引きずるように車までなんとかたどり着いて、
ポイッと放り込むも


とにかくしつこい。



泣き止んでは思い出して泣き・・・・

忘れたかと思えばまた思い出して泣き・・・・


ガムへの未練、すさまじい。



しかし、

ようやく自分の心に折り合いつけれたようで、



突然キレ気味に宣言してきた。






お、おおぅ・・・。

誕生日プレゼント=１００円♥
誕生日、まっっだまだやけどな。（３月）


ガム一粒で大騒ぎすぎるやろ・・・。しんど。




ひっくひっく言いながら、
指五本を「いち、にぃ、たん、すぃー、ご・・・いち、にぃ、たん、すぃー、ご・・・」って二回数えて、




寝たわ。


ぐぅぅぅぅう。

まだまだ未熟者な弟。
に加えて狂犬の弟まで。

兄さんも大変です。




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