庭のツツジも満開

 

温州ミカンや八朔の花がとても良い香り

ブログを始めるまで、今までの人生で、これほど花の写真を撮ったことはない。もうちょっと、まともなカメラ買おうかな…。それより前に、写真の勉強だね…。改めて見ると、上2枚、どちらもゴチャゴチャした写真だね~。記録画像としても、もうちょっと、何とかならんもんか?!

ま、それはともかく… 本題に入ります。

花々が咲き誇る季節になった。花を眺めていると、多くの蜂や蝶々が蜜を求めて飛んでくる。舞うように飛び交うモンシロチョウにアゲハチョウ。一見、春らしい、のどかな風景だが、作物を育てている者には、危機管理の視点でのスイッチが入る。警戒警報発令だ。ヤツラは、獲物を求めている。モンシロチョウはキャベツ類を、アゲハチョウは山椒や柑橘類の木を、卵を産みつける植物を求めて探索活動をしているのだ。ヤツラの幼虫の食欲は、実に恐ろしい。若木など、たやすく枯らしてしまう。ウチの柚子の木などもボコボコにやられている。

 

昨年、ボコボコにされた柚子の木にも新芽が生えてきた (た、確かに、何か美味しそう…)

 

と思っていたら! 写真右上、「ヤツ」が来た!!

アップにすると…  アゲハが柚子の木の周りを、まとわりつくように飛び回っている。(ワタシのコンデジの性能とワタシの技術ではこれが精いっぱい) どうやら、アゲハが、柚子の葉に、卵を産みつけたようだ。ヤツラも種の存続に必死だ。

 

畑仕事をしていると、亡くなった祖母や母が農作業をしていた時のことを、よく思い出す。普段は、とてもやさしい祖母が、「こいつめ!こいつめ!!」と言いながら、憎々しげに、でっかい青虫を踏みつぶしている映像が鮮明によみがえる。幼かったワタシには、祖母の残虐な殺戮行為は、衝撃の出来事だった。母などは、害虫への怒りのあまり、作物に向かってキンチョールをかけようとしていたことがあった。ワタシが大人になってからの出来事だったので、必死に止めた記憶がある。

畑作を始めて、その時の祖母や母の気持ちがわかるようになった。(決してキンチョールは使用しないが)

「農薬は、できるだけ使いたくない。」とは、畑作をする誰しも思うことだろうが、「無農薬栽培は幻想。できるだけの低農薬で。」というのが現在のワタシのスタンス。果実や樹木には、農薬散布はほとんどしていない。

無農薬栽培に取り組んでおられる農家さんもたくさんいらっしゃると思うし、ワタシももちろん、当初は無農薬栽培を目指して取り組んだ。

しかし、「家族に安全安心な野菜を食べさせるぞ!」という理想をかかげるだけで、経験値ゼロで不勉強な農作業初心者に対する自然界の洗礼は、容赦のないものだった。

次々に蔓延する病気。駆除しても駆除しても、湧いてくる害虫たち。虫にエサをやっているようなもので、まともな作物はできなかった。キュウリやカボチャはうどんこ病で葉は真っ白、チリチリに縮れたトマトの葉っぱ、どこからか飛来するウリハムシ、ナスの葉っぱを裏返せばアブラムシがびっちり、黒豆はカメムシまみれ、やっと大きく育ってきた作物の苗がネキリムシにブチっとやられ、イチゴにはナメクジが群がった。枝豆は虫だらけで食べられたものではなかった。一番悲しかったのは白菜だった。思い出すヨトウムシとの戦いの日々。しかし、ボコボコにやられた。完敗だった。

とにかく無農薬栽培は、手間と時間がかかるので、「サラリーマンには無理」というのが、今のところワタシの結論。しかし「手間をかける時間」を手にした今、「無農薬栽培」とまでは、いかなくても、できるだけの「低農薬栽培」を勉強し、取り組んでいこうと思っているのだが…。